私は、大学時代にワンダーフォーゲル部で山登りをしていました。

 毎年、5月位に「基礎錬成合宿」というのがありまして、大学の後援会館に1週間泊まり込みで、授業の合間と夜に身体も頭も徹底的に鍛えられます。

 その時に、「気象」担当の先輩に天気図の書き方などの講義を受け、実際に練習しました。

 

 天気は西から東へと変わっていく。春や秋の天気は、変わりやすく、西から移動性高気圧が東進し、天気が良くなります。とても分かりやすいです。

 高気圧の後には、低圧部ができ、天気が悪くなる。

 こんなことも1年生の時は、わからず、予想を外していました(笑

 地形図のように、等圧線(等高線)があり、等圧線に沿って風が吹く。高気圧は山、低気圧は谷。

 

 私は、冬は雪山合宿に参加していました。

 毎年、鳥取県の伯耆大山でトレーニング。1年生の時は3月に南アルプスの甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳。3年生の時は、12月と3月に南アルプスの荒川三山赤石岳

 日本海側の伯耆大山はほとんど晴れなし。南アルプスはほとんど晴天❣

 

 

 雪山に誘ってきたのは、年齢は一つ上の同級生のS君。彼がPL(パートリーダー)で私がSL(サブリーダー)。

 なお、S君は”山きち”で、年取った今でも、北アルプス等に登っています。

 

 S君に冬の天気について聞いたことがあります。

 冬の天気、例えば、平地や山で雪が降るか否か?

 普通の天気図ではわかりにくい。冬型の気圧配置と言えば、西高(気圧)、東低(気圧)。

 日本海~北側の等圧線が”縦”(~北西季節風)で間隔が狭くて密(~風が強い)。筋状の雲。

 でも、それだけではわかりません。

 ラジオ短波とかで高層天気図を調べればわかるそうです。

    要するに、(シベリア、中国)大陸からの寒気団の位置や流れ、その気温(マイナス)が重要になるんです。冬型の気圧配置でも雪が降るとは限りません。

   このポイントに気をつけて、天気予報を見ると、わかりやすいです😉

 

 日本海側の冬 例えば、北アルプスはほとんど晴れません。難易度が高い。

 逆に、太平洋側、例えば、南アルプスは西高東低の場合、天気がとてもよく安定しています。日本海からの湿った北西季節風は北アルプス、関東山地で雪をたっぷり降らせ、関東平野で空っ風になります❗

 

 例外として、積雪が少ない関東地方で雪が降る場合は →「南岸低気圧による大雪」

 先日、2/5~6 関東でけっこう雪が降りましたが、本州の南岸を発達した低気圧が通過したためです。

 「南岸低気圧パターン」では気温のわずかの差により、雨になるか雪になるか、雪となっても積雪が増えるか増えないかが変わってきます。また、低気圧の北から寒気が、南から暖気が流れ込むことから、南岸を進行するときにそのコースが陸地に近いほど雨になりやすく、遠いほど雪になりやすいといわれています。(遠すぎる場合は、影響を受けにくくなります。)
  低気圧通過後は、等圧線が横に緩み、間隔も広がっています。