一般大衆にはほぼ恩恵がない株価上昇

 

株価 = 予想EPS(1株利益)×予想PER(株価収益率)

 

 2023年の自社株買い 最高9.6兆円 

    23年、余剰資金を積極還元

                                     (日経新聞より)

 

 株価はそもそも6ケ月~先の将来の景気を反映するものだけど、今までもそうだったけど、ほとんどは金融緩和(お金のバラマキ)によるもの、つまり”金融相場”ばかり。”相場の事は相場に聞け”という言葉があります。

 コロナ渦が落ち着き、また、円安によりインバウンド消費や輸出は増えていると思われるけど、商品の値上げラッシュで、国民の消費は慎重で、まだまだ回復途上だし、景気回復の実感はあまりない。

 国民に恩恵がなく、株価だけ暴騰しているのに、とても違和感を感じる😒

 

 こんなカラクリ⇩ があるとは…

 

 (株価上昇のカラクリ)

  企業の余剰資金の膨らみを

             「自社株買い」に回している

  

自社株買い 

               → 予想EPS↗ → 株価↗

 

 米国株も連日、過去最高額を更新❣

  AI期待が大きく、マグニフィセント・セブン(GAFAM+エヌビディア+テスラ)7社がS&P500指数の全時価総額の約30%を占めているという異常な状態。エヌビディアの予想PERは60倍超えてる(笑 60年分の株価織り込んでる(笑

 逆にラッセル2000(小型株)は今年に入り、やや低下。市場の寡占が鮮明である。

 また、米国株は全世界の時価総額の約50%。米国は世界の金融市場の中心ですが...

 米国はFRB(中央銀行)がインフレ退治のため、金融引締め(利上げ)を継続しているが、市場では早くも早期の利下げ期待が強く、株価を押し上げている。

    その資産効果が米国経済の底堅さの原因の一つとなっており、皮肉にもインフレはなかなか収まりそうもないと私は考えています。2/9の雇用統計やサービス業の統計等強い数字が出て、金利上昇↗ それでも、株価上昇↗

 ハイテク関連企業は人員削減が相次いでいるけど、それが市場からは評価され株価は↗

    また、原油等の商品やビットコインの価格のボラティリティも高い。

 高(ハイパー?)インフレのアルゼンチンの株価のボラティリティ見てると、本当に異常すぎる…

 

 米国の製造業はコロナ渦後も長期低迷。非製造業(サービス)が経済を支えている。米国の旺盛な個人消費。しかし、コロナ渦でばら撒かれた現金も底をついている。昨年末の好調な個人消費の要因は、統計に表れないBNPL(後払い決済)によるものらしい。金融機関は貸し出しを絞ったため、昨年末、消費者信用残高は減少したが、ここ数ヶ月は増加。クレジットカード延滞率も高水準(特に低所得層)。インフレは鈍化してきており、市場は緩やかな景気減速というのがメインシナリオになっているが、

さて、どうなるか❓❓❓

 

 中国政府は、2020年8月に“3つのレッドライン(不動産向け融資規制の強化策)”を実施。その影響で地方を中心に供給過剰だった不動産バブルが崩壊。その事が鮮明になってきた。大手の不動産会社の多くが債務不履行に。

 また、経済的には、国営優遇、民間企業統制など、政治的には、”共同富裕”という毛沢東時代に回帰するようなイデオロギーを持ち出している。一帯一路政策は割高な利率でお金を貸付け、元々中国国内の過剰な生産能力や労働力を輸出するもので、地元の恩恵はほとんどない。債務不履行になると、手のひらを翻したかのように中国が港湾運営権を支配する。多くの国が債務不履行や離脱をしている。

 今年に入り、中国デフレの世界輸出という記事が増えてきている。

 習近平国家主席は、側近等の周りに自分に従順なイエスマンばかり配置し、(裸の王様のようであり、)独裁色を強めている。

 

    今、中国株を売り、日本株を買うという流れも出てきている。

 リーマンショック後、世界を牽引してきた、世界第2位の経済大国の中国が景気後退や金融危機(?)になれば、世界経済へ及ぼす影響は計り知れないと思われる。中国のGDP等の統計の数字はまったくあてにならない。

 もちろん、日本経済への影響も大きいものになるのでは❓

 

 私は世界的な景気後退により、それをきっかけとして、元々デフレで低迷している日本が復活し、世界で先を行く超高齢社会を克服し、脱成長社会をリードするようになればいいのではないかと考えています❣❣❣

 

 証券アナリストは、「日本の企業業績はいい、GDP成長率も上がっている」などの楽観的な発言ばかり… 

 「ゴルディロックス(適温)相場」❓❓❓

 まぁ、会社の立場があるかるだろうし...? 初めから信用してないけど…

 

   いずれはバブル崩壊かなぁ⁉️

 

    株価って、持続的なインフレやデフレが行きすぎるのと一緒で、短期的には上下動して現実から解離してしまう。信用取引の需給関係(空売りの買い戻し等)とかも影響するみたいです。

   私は長期的な視点を大事にしたいです。

 

 私は、近代(ミクロ・マクロ)経済学を学び、それを基本と考えていますが、

    現代の複雑なグローバル経済や金融市場、いろいろ多角的な視点でみていくことが大事です。

 また、ネットではいろいろな情報が氾濫していますが、それを見極める”情報リテラシー”が必要だと痛感しています❣

 リテラシーとは、ある特定の分野に関する知識や理解能力という意味です。

 

 多(全体)から一(個)へ、一から多へ... 視点を変えながら...

 複雑に絡みついて、もつれている糸の塊をほぐしながら明らかにしていく作業って、私は楽しくて好きです。

 これからも、楽しんでいきます❣❣❣ 経済のこと、時々アップさせていただきます。

       お付き合いありがとうございました😊