動物は動く事でエネルギーを生み出している。
つまり、不快から快に向かう途中で「動く事」それ自体に夢中になることが、「やる気」につながっている。
例えば、空腹という不快から、食事をとるという快に向かうために、食料を調達したり、調理したりという働きが必要となる。この調達や調理という働き自体で我を忘れる。
この無我夢中の状態が脳にとっての報酬となる。
この最たるものがフローとかゾーンである。
貯金やポイントを貯めるとかゲームが趣味の人などは、金やポイントを貯めるということよりも、貯める過程で、色々脳を使うこと自体を楽しんでいる人が多いようだ。
金や生活の足しにならない努力は無駄という風潮もあるが、努力とは自分の身になる「動き」であり、必ずしも金になるとは限らない。
好きな事のためにするのが努力であり、はたから見て、どんなに馬鹿げた事であっても、当人にとっては確実に「力」となっている。
この無駄な努力の最高峰が「遊び」である。
成功が目に見えないとやっても無駄と思いがちだが、成功がすぐ目の前に見える場合もあるし、様々な過程を経て、そうとう先にある事もある。
そうして努力しているうちに成功しようがしまいが、どうでもよくなることがよくある。
「努力」とは、努力した時点ですでに報われている。
努力自体が脳にとっての報酬となる。
無駄な努力というものはない。
だから、もっと遊ぼう。