風呂敷や着物は、四角い布で立体の物や人を包み込む。

畳んだり広げたりすることで、使わないときは小さくしまっておけるが、必要な時は大きな物を包むことが出来る。また、一切の無駄がなく、捨てるところがない。

 

折り紙は、一枚の四角い平面から立体を生み出す。

この二次元の平面から立体を作り出すという思考方法が、日本のロボット技術開発のレベルの高さにもつながっていると思われる。

 

落語の風呂敷では、嫌なものだけをおおい隠して、見えなくすることで、誰も傷つかず、もめごとを悪化させることなく、しずめている。

落語には、よくケンカの仲裁が描かれる。酒を酌み交わす事でことをしずめている。酒は四角い田んぼから作られる。

 

法は、罪人をつくる。

 

日本人は物事を四角四面にまじめに考えながらも、一つにまとめて、まるくおさめるすべを持っているようだ。

きっと、罪人をつくることなく、もめごとを仲裁し、世界をひとつに出来るはず。