落語のルーツは、ひとつには、お坊さんだと言われている。

生きる力を得ようとしたら、泣いたり、笑ったりすることが一番手っ取り早い。

だから、落語はこれまで、続いてきたのであろう。

全ての信者に教えを理解させるのは難しい。無学の者に教えるのも難しいが、逆に学問がありすぎても、その知識が邪魔になって、かえって教えの吸収を妨げる。

だから、学問のあるなし、理解力のありなしにかかわらず、多くの人を助けようと思ったら、笑いが万能薬である。

一方、お経が眠気を誘うのは、信者を休ませるためではないか。

だから、眠くなる落語も意味がある。