外国人オーナーが経営するリラクゼーションサロンで仕事していたことがある。

ある時オーナーが祖国に帰ることになり店をそのまま売却した。

同時に私も辞めた。

 

 

買い手がつき、店名顧客もそのままで、新しいオーナーが経営を続行した。

1人だけそのまま店に残った同僚がいた。

ある時その同僚から経営不振で店じまいらしいという連絡が来た。

 

 

辞めたものの思い入れのあるこの店が完全になくなってしまうことを残念に思い、閉店する前の営業中店舗に顔を出した。

 

 

入り口で迎え入れてくれたのが新しい外国人オーナーだった。

明るい笑顔の若い男性で真面目そうだが雰囲気も柔らかく正に癒し系。

事情を伝えると裏へ案内してくださりお茶を出してくれ、私は同僚の休憩時間をそこで待った。

 

 

休憩時間に同僚とカフェに行き、その日は帰宅。

その夜同僚からの連絡で、

閉店の決定により順次スタッフが転職先に移動していて人手不足だと。

手伝ってくれるとオーナーが喜ぶと言う。

 

 

「オーナーが喜ぶの?」

と聞き返し、快諾。

 

 

今振り返ると不思議。

初対面で挨拶しただけだが躊躇なく力になりたいと思った。

 

 

という流れで、閉店間際の懐かしいサロンに週に数回通うことになった。

 

 

初日行ってみてビックリ。

「オーナーと私だけですか!?」

 

 

既にスタッフを同日重複勤務不可能な人材状況。

 

 

「え?明日は?・・・オーナー、一人きり!?」

 

 

お節介な私の性質に触れ、

週一程度を考えていたが可能な限り出勤しようという心持ちになる。

 

 

 

二人の出勤日は兎に角忙しかった。

出勤の挨拶のあと退勤の挨拶というくらい満員御礼で充実した。

本当に楽しかった。

100パーセント楽しい!

 

 

 

この時初めて、

「100パーセント」を知った

 

100パーセントって本当にあるんだ!?

1ミリの隙間もない「楽しい!」

 

楽しい100パーセント!

 

 

100パーセントって、

聞いたことはあるし、

意味も理解はしているけれど、

こんなに明確に体感したのはこの時が初めてだった。

 

 

お祭りやパーティに「楽しい」はあると思う。

自分で立ち上げたプロジェクトの成功や、自分が主役の舞台や披露宴、

充実や感動、「楽しい」はあると思う。

 

 

他愛もない一日、

その中の勤務時間、

「100パーセント本当に楽しい!」

 

 

しかも1日限りじゃない!

来る日も来る日も100パーセント楽しい!

 

 

「ナニコレ~!?」

 

 

親や友達、当時は会う人会う人に思わず伝えてた。

 

「100パーセント本当に楽しい!」

「100パーセントだよ!」

「100パーセントってありえる!?」

 

 

 

体感しながらも疑問符がつく喜び。

 

 

 

 

思えば、

この喜びは序章だったのかもしれない。

プロローグ。

 

私の人生本番の呼び鈴。

 

 

オーナーと二人きりで仕事を始め、一週間が過ぎ、二週目くらいのある日、

午後出社すると知らない外国人が出て来た。

 

 

「誰!???」

 

「オーナーは!?」

 

 

聞けばオーナーの友人で他のサロンから引き抜かれて来たらしい。

 

 

え?

 

で?

 

だとしても。

 

聞いてない。

 

オーナーと仕事がしたくて来ているんだが・・・。

 

日本語もカタコトなこの方と、今日一日二人きり!???

 

 

アリエン!

帰る!?

無理!

この人一人で接客できるんか!?

 

 

えーーーー!

どうする私!?

 

 

オーナーに電話。

「何時に来られます?」

 

 

ナーーーーーーニーーーーーーー!??

来ない!???

 

 

短時間に激しい二択の反復横跳びw

 

 

 

覚悟を決め、

仕事着に着替え、

ゆっくりと腰掛け、

少し偉そうにwその人も座らせ、

溜息交じりの苦笑と共にw、

相手の名前を聞く、という交流が始まった。

 

 

 

この人こそが、

私の片割れ。

唯一無二のパートナー。

愛してやまないツインレイ。

 

 

 

今思えば、

再会の場にふさわしい喜びの広場。

オーナーに引き合わされた待ち合わせ場所。

と、言える。

 

 

 

大きな喜びに引き寄せられてくるものは想像を絶する大きさ☆

 

 

 

 

Gratitude.