誰のための治療?胸腺種 後半 | 元健康屋が人の健康と夢を応援するブログ ※内容は個人の見解によるものです

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『体や心の悩みでお医者様も知らない健康屋だったからこそ知っている健康情報』 と 『夢はあるけど人生あきらめてサラリーマンから抜け出せない方へ卒サラへの近道』 を応援するブログ

いつもお世話になっております。

SANTAです。

先日は我が家で猫を拾ってしまったため内容が脱線してしま
いごめんなさい。

いざという時や困っている時のお医者様の存在は心強いです
ね^^

なんの技術も知識もない我々には助けてもらう事しかできな
い。

でも、だからこそ昔ながらの考えの人はどうしてもお医者様
は神様だ。って考えてしまうの方も多いのが実状です。

しかし、本当に頼らなくてはならない時というのは、お医者
様だけに許された神の領域に踏み込むときだけではないかと
私は思うのです。
つまりお願いするときというのは【緊急時】だけ。

今や、お医者様は神様から良い医者は選ぶ時代といわれるよ
うになりましたが、そう考えさせられる出来事
それが

誰のための治療?胸腺種 後半

早速はじめていきたいと思います。

前回の記事では治療実績と研究文献のある病院にデータ実績
のある手術をお願いした結果。

まったく同じような手術を行うことができないばかりか、
手術が終わった後から急に『開胸じゃなかったから全摘でき
なかった。』などとぬかす始末・・・。

じゃあ、先に言えよ。

とにかく、この病院にこのままおいておいたら間違いなく父
は殺されてしまうと思い
父に改めて私の考える治療プランを話してみた。

一度は信用してもらえなかった父へのアプローチとして

今回の手術を終えて、術後治療をどうするべきか選択肢と
メリット・デメリット
再発をした時の対応策など、YESNOチャートのように作
り父に提案しました。

結果、父から帰ってきた言葉は
『せっかくお医者さんが治療してくれたのに、言う事を聞か
ずに違う事なんかして、万が一救急車か何かで運ばれたとき
に診てもらえなくなったら怖いから、
お医者さんの言うとおりにするよ』との事でした。

先に言わせてもらえば、昔見ていて来なくなった患者が
もし緊急搬送されてきたとしたら、お医者さんは『こいつウ
チに途中から来なくなったヤツだから治療を放棄します』
何てことできると思います?
そんなことしたら私は事件だと思います。
そもそもその程度の器の小さい人間なら最初から診てもらう
必要すらない!!
(医師免許を持つ資格はない!!・・・私が言うのもおかし
い話ですが 汗)

でも、こんな考え方が一般的なんです。
きっと世の中の大半がこの考え方なんです。
理由は【わからないから。知らないから】


父は医師に勧められるまま抗がん剤を始めました。
術後治療の為、放射線も言われるがまま受けました。

結果日に日に体はボロボロになり、髪は抜け落ち顔色もドス
黒くなり、弱りに弱りました。


今回の記事のここからが意外と知られていない所ですが、
抗がん剤の効くっていったいどういう事を表しているか
ご存知でしょうか?

よく言われるのが
『がんだけじゃなくて正常な細胞もやっつけちゃうんでしょ
?そのくらい知ってるわよ』

そうではなくて、お医者さんが考えている抗がん剤治療を
やった後、どうなったら大成功だったと考えているか?

って部分です。

実は・・・。
癌をきれいにやっつけました!!!
って薬ではありません。

抗がん剤治療をしたことでがん細胞が少し
でも小さくなりました!!!
って薬でもありません。

じゃあどんな薬よ?
抗がん剤を受けたあと大まかに調べてみた結果、手術した時
と比べて減ってはいなくても増えていないような気がする。

このことを抗がん剤で大成功の結果といいます。

知ってる方は知ってましたよね^^

医療関係の方は抗がん剤治療は自分にはしないというのは
結構当たり前の事だそうです。

なぜなら治す薬ではないから。

ではなぜやるのか?機会があれば別の記事にでも書きますが
宝くじに当たるくらいの確率で末期がんが消え去るという
奇跡が起こってしまった事があるから、その数100万人に一
人が救われた治療をするのだそうです。

言うまでもありませんが、その数100万人中の7割8割の人
はがんではなく抗がん剤で殺されます。


父は抗がん剤治療を終えて退院。

第二回目の抗がん剤治療に備えて白血球数の回復を待ってい
たのですが、

抗がん剤治療の甲斐もなく、肺の周りの胸膜の中に胸水がた
まり、呼吸困難で緊急搬送。
胸膜全域にがんが散らばったという事で転移が確認され。

落ち着いて退院した後
心嚢膜に転移が確認され心臓に癌があるので手術もできない
と診断(一般的に心臓には癌はできないといわれていますが
実は転移癌はふつうにありえます。)

打つ手なし。
人生初の家族の余命宣告を聞きました。
『3年後も生きてるかもしれないけれど、2週間後に生きて
いないかもしれません』

ショックも大きかったですが、それよりも
セカンドオピニオンやPET検査などで気になっていた心臓
や胸膜などを担当医に聞いてもそれは大丈夫ですって
言ってたのに、それがキッカケで余命言われちゃってるんで
すがどうしてくれてんのよ。
って怒りしか出てきませんでしたし、
うすうすそうなるだろうとわかっていながらも
医者を信じる父を説得しきる力がなかった悔しさを感じまし
た。

今後の事を家族会議した時、父に聞きました。(もちろん余
命の話は伏せて)
もちろん父の答えは担当医に任せるという事で
2回目の抗がん剤治療を選択。
胸腺癌の抗がん剤治療をすることで胸膜と心嚢膜にいる癌も
小さくなって、全身の癌に効果があるとの説明でした。

父の人生です。父の決めたとおり最後を迎えさせてあげるの
が子供の役目と・・・。

ただ、もともとあきらめの悪い性分です。
どうしても、あきらめられなかったので抗がん剤の種類を
調べてみたところ、胸腺というところのがんに有効性が高い
(らしい)という組み合わせを見つけたので、
それを父に話したところ、それを提案する分には担当医の
機嫌を損ねないだろうからOKという事で、面会の時に相談

ひとしきり説明を受けた後、『抗がん剤治療は受けるのです
が、一つお願いしたい事がありまして・・・
データを出して、調べてみたところ同じ抗がん剤治療でも
部位によって有効性も体への負担も大きく変化するようなの
で、この治療でお願いしたいのですが、今ご検討されている
治療と私が提案させていただいたもので問題になるところは
ありますでしょうか?』


担当医は何と答えたのか?

『いやぁ、それはちょっと難しいですね。上が許可だしませ
んよ』

この担当医の一言が父の人生を好転させるきっかけになりま
した。

私『上・・・ですか? これから病気と闘う本人が臨む治療
ではなく、上が臨む治療しかできないという事ですか?』

担当医『・・・』

私『そういう事でしたら、2度目の抗がん剤治療の話はもう
一度持ち帰らせていただいて考えさせていただきます』

かってに話を断ち切った私に父は何も言いませんでした。

帰りの車の中で、
『あの先生は患者のための治療じゃなくて上司のための治療
を患者にする人だったんだね』
って話をしました。

父は『殺される前でよかった』と言ってくれました。

初めて【医者は選ぶ時代になった】と理解してもらえた瞬間
でした。

あれから5年

これも機会があれば書きますが、いろいろちゃんとした医者
探しをしたり、保険外のがん対策をしたり体力的にも金銭的
にも大変でしたが、全身のあらゆる癌は今はなく、定期的な
検査で再発もなく

なにより、抗癌剤を受けていた頃とは比べ物にならないくら
い元気になって、自営の私の仕事を手伝ってくれています。
(重症筋無力症という難病を患っているので10種類くらい薬
を飲んでいたのですが、今は半分位になりました。
身体がよくなると薬って減るんですよ 笑)

健康屋の時から思っていたのですが、
本当は元に戻すことができる病気もたくさんあるのに
知らないって事だけが足を引っ張っていることもたくさん
あります。

私はこのブログを通じて知って私の知っていることを
お伝えできればと思っているので興味のある方は読んでやっ
てください。


SANTA