だいぶ日があいてしまいました。
仕事が忙しくなったのと、文献や他の方のブログからの情報集めで自分のブログを書く余裕がありませんでした。

その後無事に妊娠判定を頂き、先日リプロを卒業できました。
私も皆さんのブログからたくさん勉強させていただき、大変感謝しておりますので、同じような状況の方の少しでもお役に立てるように、ここに記録を残したいと思います。



【振り返り】
今回第3子のために、KLCに残っていた卵2個を移植しましたが、妊娠できず(グレードDで陰性、初期胚グレード2で化学流産)、新たに採卵した卵1個でも妊娠できずで(グレードCで化学流産)、リプロに転院しました。

なお、第2子はKLC1回目の採卵移植で、グレードCで妊娠出産に至っており、KLCには大変感謝していることを前提にこのブログを書いております。
(風疹抗体がなかったために、ワクチン接種後のお休み期間もあったため、採卵は計2回行い、貯卵することができました。)




【その後の経過】
リプロに転院後、アンタゴニスト法にて、1回目の採卵、移植で妊娠することができました。たぶん、サプリが効き、グレードのいい卵子が採れたことがいい結果に結びついたのではないかと思います。高刺激も良かったのかも知れません。



【使用したサプリ、内服薬】 
リプロの採血結果やこれまでの経過により勧められたもの
・DHEA(採卵まで)
・ビタミンD(出産まで1日3錠)
・プレドニン10mg(移植から開始し、判定日2週間後より5mg1週間→2.5mg1週間と減量、中止)


元々内服していた薬
・アレロック(慢性蕁麻疹に対して。移植後も継続。)


自己判断で内服したサプリと薬
・亜鉛(判定日まで)
・コエンザイムQ10(移植まで)
・ヘム鉄(出産まで)
・DHA(出産まで)
・葉酸(妊娠中期まで)
・ビタミンC、B2、B6、E(出産まで)
・バイアスピリン(28週まで)
・タクロリムス(移植日から1mg→10週目から0.5mgに減量し、2週間程度で中止)



【採卵】
全身麻酔で実施。
手技中は記憶なし、痛みなし。
ベッドに戻って覚醒後、下腹部激痛あり。
座薬と湯たんぽで下腹部温め、30分くらいで改善。
その後痛みなし。
結果は17個採卵、そのうち10個胚盤胞に。
(体外、顕微半々)



【移植】
自然周期。
(といっても、4日に1回のプロゲステロンの筋注とデュファストン内服は9週目まで継続)
スクラッチなし。
(アレルギー体質のため、刺激が悪さしそうな予感がし、M先生もその提案に同意してくれたため)
最もグレードの良かった6AA(体外)を移植。
判定日はBT12で470で陽性。
その後順調に経過し9週で卒業。



【産院】
4週の時点で紹介状を書いてもらい、受診し、分娩予約。(人気産院のため) 




【総括】
私はたぶん染色体異常率が高く、加藤で採卵移植を繰り返していたとしても、何回目かで妊娠できたのかもしれませんが、高刺激のリプロで1回の採卵でたくさんの胚盤胞ができ、その中で最もグレードの良い卵を選別して移植することができ、それが最短で結果につながったのだと思います。もし1回目でうまくいかなかったとしても、貯卵している受精卵は低刺激に比べて圧倒的に多いため、気持ち的に余裕が出たと思います。

また、採血結果やエビデンスに基づいたサプリや薬剤が卵の質を上げ、KLCではグレードC以下にしかならなかった私が、リプロで6AAの結果に結び付いたのだと思います。


高刺激は向き不向きがあり、OHSS等のリスク、自己注射の負担、高額という問題点もありますが、私の場合はカバサール内服でOHSSは回避でき、下腹部はパンパンで腹痛もありましたが、腹痛は1日だけでした。
自己注射はキツかったですが、ある工夫をすることで、乗り切れました。後で載せます。


リプロの先生方は、実績のある先生ばかりで、診察時にもしっかりこちらの疑問に答えてくれました。忙しいにも関わらず、早く終わらせたいという雰囲気を感じたことは一度もありません。毎回真摯に向き合ってくれました。また、私なりに調べた論文や提案なども嫌な顔一つせず一緒に考えてくれて、同じことをKLCで言ったら、「あなたはこの病院の方針に合わないので、他に行ってください。」と言われるなぁと何度も思いました。(実際KLCでこう言われたことがありましたし、サプリ一切否定のKLCの考えにも疑問を抱いていました。)

特にブログで有名なM先生はいつ寝ているんだろうというくらいブログを更新してくださり、日本の不妊治療患者の知識UPにかなり貢献されていると思います。診察時もリプロで最も優しく、丁寧に疑問に答えてくださり、私が人生で最も尊敬し、信頼する人の中の一人になりました。


不妊治療は長く辛い旅路になることが多く、だからこそ戦友である担当医は、信頼でき、尊敬できる医師であることが重要であり、そのような医師に出会えれば、精神面の負担はかなり軽減されるのではないかと思いました。そして、リプロは、私は運良く一度で上手くいきましたが、そうでない場合は、あの手この手を使って、様々な提案をしてくれるようです。そこもKLCとの違いかなとも思います。



また、KLCは、高齢でない場合は貯卵が認められないようで、胚盤胞がある限りは移植が優先されるようです。なので、第2子や第3子を望む人は、若年のうちに高刺激でたくさん受精卵を作り、貯卵しておくのが、私はいいと思います。


一方で、KLCの良さとしては、培養士の技術力、低刺激であり体の負担が少なく、金銭面も安い。あとは、乳がん患者さんでは、高刺激ができない場合があるので、低刺激で実績のあるKLCは最有力候補になるのではないでしょか。

高刺激を繰り返しても上手くいかない場合や、初期胚移植にこだわる場合もいいと思います。
自己注射が怖くてできない人もいいかもしれません。(高刺激でも院内で注射してくれるところもあるようですが。)



そして、その自己注射ですが、私が行った工夫、というか裏技を最後に記したいと思います。




皮膚に麻酔作用のある、ペンレステープを注射部位に貼ることにより、穿刺時の痛みは無痛になりました。ただ、皮下注射では、皮下に薬液が入っていく時にしみるのが痛みの原因で、そこまでは麻酔作用がないため、薬液注入時の痛みは取れません。
なお、薬液注入時の痛みを減らすには、入れる量を減らすことによって、改善されることもあります。生理食塩水で溶解する場合は、生理食塩水自体には薬液は入っておらず、あくまで粉を溶かすための液なので、私は指定された半分の量の生理食塩水で溶かし、注射量を減らしました。
(リプロM先生了承のもと行いましたが、それぞれ担当医にご確認ください。)



筋肉注射では、プロゲステロン注射の場合は、私は薬液注入時も痛みがなく(しみない)、針穿刺時はペンレステープのおかげで痛みがないため、無痛でした。
なお、薬液注入は、ゆっっくり入れることが痛みを減らすコツです。


自分に針を刺すことに抵抗のある人にとっては、針を刺す時の痛みが取れるだけでも、恐怖感が軽減されると思います。私も針を刺す瞬間は痛みがないので、なんのためらいもなくブスッと刺していました。


ただ、注意点があります。
麻酔薬が皮膚に吸収されることによって作用を発揮するので、麻酔薬であるキシロカイン(リドカイン)にアレルギーのある人は使用できません。歯科治療ではたいがい同じ薬剤を麻酔として使っているので、これまでに虫歯の治療時の麻酔薬で問題なかった人は大丈夫だしょうが、こればかりは自己責任でお願い致します。
なお、透析患者さんで、週3回太い針を刺さなくてはならない人などに、このテープは汎用されています。
イボのレーザー治療時などにも使用されています。


ペンレステープは個人輸入で手に入れることができます。ペンレステープで検索すると出てきます。

30分で効果発揮とありますが、私は3、4時間貼付後に刺すと無痛でした。30分ではまだあまり麻酔の効果は得られなかったように思います。
が、貼付時間についても、自己責任でお願い致します。人によっては長く貼ることによって、皮膚にただれが出てしまうかもしれませんので、、、




以上、諸々の記載は、私の個人的な見解になりますので、どうぞご参考までに宜しくお願い致します。



これでこのブログは終了にしたいと思います。

どうか子供を授かりたいと日々頑張っておられる方々に報われる日がきますことを、心から願っております。