オトガイ神経麻痺 | *sanami*'s LIFE ~大事にされたければ大事にする~

オトガイ神経麻痺

去年の2月に歯肉がんになり、右下の奥歯3本とその下の骨を辺縁切除、そして頬の粘膜と肉も切除しました。

その手術の直後から右側の下唇と口角周辺の感覚が歯科の麻酔が切れきってない状態になってしまってました。

最初は手術の麻酔が残ってるのかと思ったりもしていました。(看護師に言ったらそうじゃないかと言われたので。。
術後3日ぐらいでいよいよ変だと思って主治医に話したら、いたって冷静にメチコバール(ビタミンB12)を処方しますと言われました。

下顎の手術ではよくあることだと言われました。

この時点で先生はオトガイ神経麻痺という名前は出さなかったです。

ただよくあることだと。

そして治りきらないかも。。とも言われました。

 

手術前にそんな話は全く聞いてませんでした。

え???一生治らないの???と思ってちょっとウルっとしちゃいましたよ。。。

この時点では右側の麻痺と手術のつっぱりのせいでうがいするのも手で押さえていないと水が飛び出ちゃうような状態だったし、笑おうすると右側が引っ張られて曲がってもいたのでこんな状態が続くのかと思ったら。。

先生はつっぱりはしばらくしたらもうちょっと良くなるとは言ってましたけどね。。

 

2週間の入院のすえ退院後は通院しながら状況を伝えていました。

主治医の先生はこの病院では麻痺の治療としての処置はメチコバールの処方しか出来ないと言っていました。

なのでメチコバールを飲み続ける日々。

だけども状況はさほど変わらず・・・。

引きつり感はちょっとづつは良くなっていました。

口を開ける大きさもだんだん開くようになってきてて。。

でも麻酔が残ってる感覚は全然良くなっていませんでした。

 

色々ネットで調べました。。

自分の症状で検索すると「オトガイ神経麻痺」というのが出てきてそこで初めて病名を知った感じ。

オトガイだなんて全く知らない言葉でしたよ。。

ネットで見ると治療にはメチコバールの他にはレーザーとか鍼治療があると書いてあったり。

そして治療は早い方がいいと書いてありました。

その時点で術後3か月。

その話をしたら主治医も早い方がいいというではないですか。

言うの遅くない????というツッコミ入れたくなりましたが言ってもしょうがないし。。

ガンの経過は見てもらわないといけないし荒立てられないという気持ちで押さえています。。不満は。

術前に聞いてなかったというのも不審だったんですけどね。

 

ネットで調べていたら紹介状がなくてもすぐ診てくれるという歯科医院をみつけました。

そこは鍼治療でオトガイ神経麻痺を治す。。ということを強く出してるところ。

越谷の方でした。

我が家からは1時間半ぐらい車でかかったかな。

まぁまぁ遠い。

とりあえず行ってみることに。

 

電話をして予約して越谷に行きました。

初めてする鍼治療をしました。

頭とオトガイ周辺に鍼打ちました。

帰る時には小さい鍼を刺したままテープで止まってる感じで帰されました。

治療費は自費で8,000円ぐらいだったかなぁ。。

初回はもうちょっとしたっけかな?忘れちゃった。。。

 

これが治療後麻痺の症状が強くなっちゃって速攻やめちゃったんです。

もしかしたら好転反応だったかもなんだけども医院も医師もちょっと私は肌に合わないというか。。

先生もあまり丁寧に説明してくれないしなんか嫌悪感。

なのでやめたんですけどね。

もしかしたら通ってたら何か変わってたかもだけどまぁ通うのも大変だったし。。

 

その後さらに調べて都内の大学病院で鍼とレーザーやってるというのを知りました。

そして手術をした主治医の先生に紹介状を書いてもらい予約をして大学病院へ。

これが2月の手術から3ヶ月後の5月。

大学病院では鍼治療とレーザーとイオントフォレーシスという治療をしてくれると。

どれも自費治療でレーザーとどっちか。。みたいな感じになるんだけども1回1万円近いです。

これを週1で月4回ほど。

 

私はイオントフォレーシスはなんか合わなかったかな。。

口の麻痺してる部分に濡れた感じの物を当ててそこに電気がつながれてて1時間電気を通し続けるのです。

低周波治療のような。

だんだん弱く感じてくると先生を呼んで強度を増してもらう。

これちょめんどいです。

寝てられないし。

その点鍼は30分やってる間ぐっすり寝れちゃいます。

まぁそれもあってもあるけども私はイオントより鍼治療のが合ってました。

 

今現在鍼とレーザーをやり始めて10ヶ月ぐらいですかね。

ぶっちゃけ大きな変化ないです。

まぁいくらか範囲は狭まったとは思うけど麻酔の切れてない感じは全然あります。

頬のこわばりはだいぶ柔らかくはなったかな。

でもそれは手術の経過的に自然になったような気も。。。

でも針の効果かもしれない。

分からないです。

 

大学病院のペインクリニック科なんだけど、その主治医の先生はかなり洗脳してきます^^;

良くなってる良くなってるってでかい声で威圧的に言ってくるんだけどもそこまで良くなってる感じはしません。

鍼やった直後はちょっといいです。

だいぶ和らぐ。

でも持久力なし。

数時間後には元どおりです。

そのために1万近く・・・。

高速やガソリン駐車場代考えたら15,000円ぐらいかかってるんじゃないかな。

 

それを週1月4だと6万。

旦那が払ってくれています。

私がくじけそうになっても旦那がやれることを精いっぱいやろうという気持ちで通わせてくれています。

ほんとに申し訳ない。。

いい結果を報告したくても大した効果が出ていなくていい報告が出来ない。。。

旦那は全く気にするなと言ってくれているけども申し訳ないです。。

 

もう治らないと思います。

途中でリリカという神経に効く薬と立効散という漢方も飲むようになりました。

いくらか楽にはなるんだけども感覚なので明確か。。と問われると分からない。

神経の症状は治すのはほんとに難しいんだと思います。。

口の神経だからリハビリとかしようがないし。

 

そろそろこの大学病院の治療も終わらせようかと思っています。

旦那は1年を目安に。。。と5月までの治療をすすめてくれています。

ほんとにありがたい。。

 

口の麻痺はしびれ感と感覚異常です。

触る感触は感じます。

一番強い口角周りはほんとに麻酔が切れきってない感じ。

くちの表面もだけども中側が私はピリピリします。

これは立効散使うとちょっと良くなる感じはする。

 

一生この症状と付き合っていくのかと思うとかなり憂鬱です。

でもしょうがない。治らないんだもん。

がんは今のところ再発も転移もないのでこの程度の症状残るぐらいはしょうがないと思うしかないですね。

命が助かったんだからしょうがないと。。。

 

下顎の手術ではほぼなると大学病院の先生は言ってました。

インプラントや親知らずの抜歯でもなるらしいです。

でもそっちのが確立は低いみたい。

下顎の手術自体が稀だから症例は少ないけどもそれに伴うオトガイの異常は頻度的には多いそう。

しんどいわー。

 

治療をしている間はいつか治るかも。。というわずかな期待も抱いてたり。

治療をやめるということになると一生このまま感強まって悲しくなります。

慣れていくしかない。

だいぶ慣れてるんだろうけども。

でもだいぶ違和感。

嫌になります。この口・・・・。