『○○県○○市の農道で
女性が殺害....』

『犯人は今だ捕まっておらず
現在も逃走中....』

『第一発見者である
○○さんの話によりますと....』

『死亡推定時刻は
昨夜の6時から8時の間....』

『○○市では昨夜、雨が降っており
遺体には刃物で
刺されたとみられる傷が多数
殆どの血液は雨に流され....』















「まさか....まさかね....
そんな事あるわけないよね....
そうだよ....考え過ぎだよ....」





私は必死で否定した








「でも....もしそうだったら....」















この時私は
初めて怖いと感じた




今まで味わった事ない
恐怖感が全身を覆う













寒くもないのに
体が小刻みに震え出し
次第に呼吸が乱れていくのが分かる


















「珈琲入ったわよー!
冷めないうちに降りてらっしゃーい」







私の"そんな"状況を
母の声が救った













「きっと違う!そうに決まってる!
絶対そんなはずはない!
"あれ"と"これ"は別で
全く関係ない!
そう....関係ない....
関係ない....関係ない....」







自己暗示するかのように
何度も何度も同じ言葉を繰り返し
自分の中に押し込んだ


















「砂糖3個で良かったわよね?」




下に降りると甘くて香ばし香りが
鼻先をくすぐった





「うんッ」



平然を装い明るく返事をした
















椅子に腰掛けると
何の気無しにテレビのリモコンへと
手を伸ばし画面を点けた









「今日、何か面白いの
やってたっけなぁ~?」






「あんたさ....」

「ん?何?」

「これからは
畑道使うの止めなさいよ?」




「....うん」



珈琲を一口飲むと
変事と同時に首も動かした









「....まぁ朝はいいけど」




「大丈夫!使わないから!
って言うか....使いたくない....」













珈琲を一口、また一口と口に入れると
自然に体も心も落ち着きを
取り戻してきた













カチカチッ


リモコンのボタンを押しているが
急に反応がなくなった








「あれ?電池切れ?」







色んなチャンネルのボタンを
無闇に押した



























その時だった































『夜のニュースをお伝えします....』









画面はニュース番組を映し出した












『今朝、○○県○○市で女性の刺殺死体が発見された事件で
農道から犯人が書いたとみられる
声明文のようなものが
見付かりました....』











"声明文"....




その言葉に
カップを持つ手が止まった















『その声明文と思われる文字は
畑で栽培していたとみられる
"西瓜"に残されていました』













口に入っていた珈琲が
音を鳴らして喉に通る







「西瓜........」
















『西瓜には鋭い刃物のようなもので
引っ掻くように書かれており
今日警視庁がそれを公開しました....』
















その言葉の後に画面は
西瓜を映し出した











その瞬間!!



















カップが音を立てて
テーブルの上で割れた



































































私はそれ以来
畑道を利用する事はなくなった....
























そして....






















それまで
西瓜かは私の好物であったが
それ以降
食べられなくなった








見るだけでも怖く
視界に入るだけでも
体の奥から言え知れぬ恐怖が
襲うようになってしまった



























西瓜に書かれていた
"メッセージ"....























それは........






































































"暗クテヨカッタナ"




























ーENDー