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スタートからすごく時間が経ってしまっていますが、
今日も、ちゅうつねカレッジを覗いてみて、
お金や成功について、ババババーッと浮かんできたことのつづきを書いていきます。

※初めての方は、このシリーズの最初からどうぞ!

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今回でアイちゃんシリーズは終了ですが、

最後に2点、ストーリーに入らなかったが、入れたかった部分を書きます。


<1>

「あなたのお話を、どんな話でも、何時間でも聞きます」の商売で慎重になったのは、

お客さんからお金をもらうタイミングです。


笑顔を作ってさんざん話を聞いた後で、

払ってもらえなかったらたまらないので、

3人目のお客さんくらいから、

二人で段取りを決めて、最初にもらうことにしました。


私たちの役割をABに分けます。(AとBは日によって変わります)


カフェなどで3人で席について、

挨拶やお茶の注文などを終えて少し落ち着いたところで


1
A

「じゃあ、1万5千円になりますが、よろしいですか?ラブラブ

のようにお金のことを切り出します


2
相手は

「あ、はい」

素直にお財布から支払ってくれます


3
それをAが受け取り、テーブルの下でそっとBに渡します


4
Bはテーブルの下で、こっそりとカバンにお金をしまいます。


5
Bがお金をしまっている間、Aはお客さんと談笑して、お金から注意をそらします。


以上のような流れでしたが、

なぜ、このようにしていたのかをご解説します。


Aがお金の話を切り出し、Aがお金を受け取り、Aがカバンにしまうと、

お客さんはAの一連の動作を目の前で見ることになります。


つまり、目の前で

「自分の金が相手のものになった瞬間」

を見るわけですから、

自分がお金を失った事実を強く意識してしまいます。


しかし、私たちは「なんでもお話を聞く天使やナース」ですし、

現金、札、ビジネス、といった匂いはなるべく感じさせたくなかったのです。


まあ実際は、現金で札でビジネスなのですが、笑

それは、あくまで暗黙の了解であり、

お金については、あまり意識させたくなかったのです。


だけど本当は、

商売上のイメージづくりなんてことよりも、

もっと自分の身を守る本能だったり、

恐れのようなネガティブな動機から出た発想でした。


今こうして書くときに、初めて意識化&言語化しましたが、

相手に「お金を払っている」ということを意識させると、

自分たちの立場が下になったり不利になってしまうような、

漠然とした不安
がありました。


相手に「こんなに払うんだ。チッ」と感じさせてしまうと、

横柄になって、こちらに無理な要求をしたり、

すぐにキレたりするのではないか、

というイメージです。


なるべく穏便に済ませたい、怒らせたくない、

こちらに優位にことを進めたい、

そのためには、お金のことはなるべく意識させない方がいい


と考えた、のではなく、感じたのです。


この感覚については、アイちゃんに確認したわけではないですが、

お金をテーブルの下でそっと渡そう、という段取りを

二人でトントンと決めた感じからも、

彼女にも同じような感覚があったのではないかと思います。


このように、先にお金をもらうと、安心して会話ができるのでした。

以上の段取りを、二人でお客さんとの待ち合わせ場所に向かって歩きながら、

何度かロールプレイをくりかえしました。


だけど、今振り返ってみると、

お客さんたちはみんな、おとなしいというか、普通の人で、

そんな怖いことが起こるような感じではなく、

場所もカフェですから、安全だったと思います。


そして、私たちは社会不適合っぽかったり、大胆なように見えて、

意外と慎重でビビリだったと思います。



<2>

「あなたのお話を、どんな話でも、何時間でも聞きます」の商売では、

1万5千円払って話を聞いてもらって、

「では、さようならー」

で終わりの人がほとんどでしたが、

印象に残るエピソードで挙げたように

「3万払うから自分がするところを二人で見ててくれ」

とか

「5万払うから3人でしたい」

のように、

自分でアレンジしてメニューを作って提案&交渉してくる人もいました。

最初のお客さんの「このあと飲みに行かない?」もそうですね。


こういう「言ってみる姿勢」ってとっても大事、と、

この部分の記事を書きながら、改めて思いました。


このお客さんたちの場合は、願いはかないませんでしたが、

それでも、言ってみなきゃ可能性はゼロなわけですから。


「二人で見ていてくれ」の場合なんて、

かなりギリギリのところまで、二人で迷いましたからね。


何も言わなければ、けっして何も起こらないのに、

私たちをそこまで動かした
のですよ。


去年の6回シリーズのセミナーでもお話しましたし、

『彼と“思いどおりの関係"になれる本』にも書きましたが、

それをしなければ可能性がゼロの場合、

ダメ元でアクションしてみたほうがいい
です。


思いを瞬間瞬間で成仏させながら生きていかれます。


ほとんどの人間は、受け身で生きています。

しかし、一握りの人は、

現実をなんとかできないかと工夫します。

そういう人がより満足な人生を生きられますし、

世間的な成功もおさめやすいと思います。



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以上、アイちゃんとの商売についての、ちょっとした付け足しでした。


次からは、私に訪れた、仕事や金にまつわる新たな局面についてお話します。

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そして、以下は余談になります。

2つの思い出話です。


<1>

当時、私一人ではそんなにナンパされないのに、

アイちゃんと夜のセンター街を歩いていると、もうすごかったです。

3メートルに1回とか、すごいときは1歩歩くごとに声をかけられるのです。

どっから出てくるのかというくらい、わらわらと男が群がってくる。


アイちゃんはテレビに出ていたので、

知らない男たちから、

「あ!テレビ出てるでしょ!」

とか

「握手して!」

とか言われたり、

テレビでの彼女の発言を真似されたりすることもありましたが、

ほとんどは純粋なナンパでした。

(それにしても、テレビに出ている人を実際に見て、

すぐに気づける人って、すごいなあと思います)


異常なナンパの数は、

彼女のキレかわいさが理由なのはもちろんですが

(モデルをしていたくらいなので、背が高く手足が長くて目立つし)、

だけど彼女も、二人でいるほうがナンパ回数が激増すると言っていたので、

若い女性が2人で歩いているということで

声のかけやすさが格段に増す
のだろうと思います。


女性が一人でいる場合は、

ナンパするのは男性一人じゃないと、ちょっと不自然ですよね。

でも野郎どうしでつるんでいるとき、複数の女性だと声をかけやすくなります。


で、ここからが本題なのですが、

ある日、何か用事があって、

二人で渋谷のハチ公前で待ち合わせて、

センター街にたどり着くまでに、

ウワッと男性が声をかけに群がってきました。



男性たちがうるさくて、面倒になったアイちゃんは、

歩きながら大声で

「私たち、50歳だから!!」

とくりかえして、男性をさばいていたことがありました。


その斬新すぎるさばき文句に、私は隣を歩きながら爆笑していました。


ほとんどの男性は、「50歳だから!」を聞いて、

苦笑しながら離れていきました。


しかし一人(一組?)だけ、

「え、50歳じゃないでしょ? どう見ても20代だよね?」

とマジレスしていて、その野暮さ加減に、逆にこちらが苦笑してしまいました。


<2>

ある日の深夜2時、3時ごろ、

アイちゃんと二人で酔っ払って

PUFFYの「これが私の生きる道」を大声で歌いながら

センター街を歩いていたことがありました。


♪近ごーろー私ーたーちはー いいー感じー

♪悪いわねー ありがとねー これからもー よろしくねー



深夜のセンター街は、ほとんどすべての店のシャッターがおりていて、

かなり暗いのです。


そのシャッターの前で、10~30メートルくらいおきに、

若い男性が数名ずつ、しゃがんだり立ったりして、たむろしていました。


こっちも酔っ払っていて、

しっかりと観察したわけではないので、よくわからないのですが、

彼らはどこかの飲み屋やバーなどの仕事の途中なのか、

仲間と待ち合わせているのか、

時間つぶしなのか、、

ナンパなんて(多分)する気もなく、

グダグダしているようでした。


私たちは歩きながら、明るく大声を張り上げて、歌い続けました。


♪もーぎーたての果実のー いいーところー

♪そういうこーとーにしておけばー これーから先もー



そうしたら、シャッターの前でしゃがんでいる人たちが

一緒に声をそろえて

「イー感じ!」

と、続きの部分を歌ってくれたのです。笑


歌ってくれたのは、その一団だけではありませんでした。


私たちは、何度も同じ歌を大声でリピートしながら

センター街を入り口から一直線に歩いていたのですが、

私たちが通りすぎる横にいる、そのつど違う人たちが一緒に

「ヘイ!イー感じー!」

とか歌ってくれるのです。


私たちも、ちょっと彼らを見てニコニコしながら、

さらに大声で

「もーぎーたての果実のー!」

などとリピートをはじめると、

彼らは「イエー!」と掛け声をかけてくれたり、

みんなで合唱になったりしました。


彼らとそこから会話をするわけでも、飲みに行くわけでもなく、

ほんの数フレーズずつ一緒に歌ったというだけの交流なのですが、

なんだかとても楽しくて、嬉しかったです。


今思い出しても、ほほえんでしまうような、キラキラの宝石のような思い出です。

この時期は、生きることが苦しくて、つらくて、やけくそで、

心から血を流しているような日々だったと思っていたのですが、

そんな中で、楽しい、素敵な時間もあったのだなあ、と

書きながらしみじみ思いました。