男の浮気について、マニア視点で考えてみよう、という記事の続きです。

今日はバリッバリ浮気の話です。

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「心に印象を残したときだけ、欲望は問題になる」
という話を読んで、私は考えたのです。

「じゃあ、恋人の浮気も、
彼の心に印象を残さなければ問題ないってことになるわけ!?」


と。

そこでどうして真っ先に「浮気」を考えたかというと、
私にとって、つらくて苦しくて許しがたい、
身近にありえる「欲望」というのが、恋人や配偶者の浮気だったからです。

それにしても「彼の心に印象を残さない浮気」ってどういうことでしょう。

彼氏がほかの女性に欲望を抱き、セックスする、
しかし、したあとは完全に忘れて、まったく思い出さない、ってことかなあ。

このように、女性への欲望が心に印象を残さない限り、
浮気は「人生への痕跡を残さない」つまり「浮気をしたとは言えない」
的なことになってしまうのでっしゃろか!?

・・・ちょっと荒唐無稽な話ですが、
なんか直感的に、まったくの的はずれではないような気がしたのですよ。

しかしそもそも、浮気をしておきながら、
心に印象を残さない、なんてありえるのか?

あるとしたら、それってどんな状況なのか?

またその場合、浮気された側の嫌な気持ちは減ったりするのか?

などと、あれこれ考えてみました。

まあ、まず彼氏が、
「女性とセックスできたらいいな」
と思って女性を探しに行っていたら、その時点でもうアウツですよね。

「欲望を満たすために」「セックスという印象を心に引きずって」
行動していますから、当然「痕跡」残しまくりです。



んでですね。

ここからいろんな具体的な例を挙げて
一緒に考えていきたいのですが、
いろんな話をする際、前提として、
彼がほかの女性とセックスしても、
「決して病気はうつらない」「決して妊娠はさせない」

こととします。

・・・ま、ほんとはこういう不安は切っても切れないことなんですが。

しかし、病気や妊娠の不安という要素が混ざってくると
「浮気」という話が複雑になり、
本質がわかりにくくなってしまうので、
話を単純にするため、ここでは一応そのような決まりにします。


では、ちょっと以下の例をあなたに置き換えて考えてみてください。

あなたの彼が「1度、あなた以外の女性と肉体関係をもった」とします。

が、そのなりゆき、事情には、以下の2パターンあるのです。

<パターン1>

彼が友達4人に飲みに誘われて出かけて行ったら、
どこに行くかも聞かされずにソープに連れて行かれた。

入り口で渋っていたら、
「お前まさか、ここまで来て入らないとか言うわけないだろ」
などと言われ、仕方なくその場のノリで遊んだ。

しかし特に楽しくもなく、
もちろん今後自分で行く気も一切ない。

あなたがその日のことを聞いても、彼の様子がおかしいので、
こっそり彼の携帯のメールを見たら(よい子は真似しちゃいけません☆)、
友達からの「楽しかった?」という質問に、
「はぁ。別に。
あんなんだったら、〇〇(あなたの名前)と一緒にいたほうがよかった」
と返事をしているのを発見した。


<パターン2>

彼の部屋で、彼がいないときにパソコンで調べものをさせてもらったら、
受信メールが偶然見えてしまった。(偶然ですよ、偶然)

彼の友人からの、

「お前もほんとにナンパ好きだよなww
まあ、そんなに言うなら、来週は△△駅の反対側に行ってみようぜ。
でもお前、毎週がんばって、まだゲット人数1人じゃんwww」

というメールだった。

あなたには、彼は「週末は居酒屋のバイトをしている」と言っていたのに。。

ほかの受信メールには、
「明日からかわいい女とやりまくれる究極のテクニック」(24,800円)
というネットの情報商材をご購入くださりありがとうございます、
というメールもあった。

ブラウザのブックマークを見ると、
「カリスマナンパ師が明かすナンパが成功する秘密」や、
「アイドル・モデル級の女を次々と落とすための悪魔のルール」
「どんなブサイクでもかならず100人斬りが達成できる会話術」
のようなサイトがどっさり30以上も。

洗面所の引き出しに入っていた香水は、
よく見ると、ネット通販で売っているフェロモン香水だった。
販売サイトをグーグルで検索すると、
「この香りを嗅いだだけで、
どんな女性もエッチな気分になってあなたのとりこに。
一晩中あなたを寝かせてくれません」
という説明があった。

デスクトップには「要点.txt」というファイルがあり、

・電話番号は趣味の話題の延長で聞く
・会話中はさりげなく女性と同じしぐさをする
・あえて1回目のデートではホテルに行かない
・かわいい女をかわいいと思うな

など、いろいろな商材やサイトからの要点が
100項目以上まとめてあった。


・・・さて。

2パターン目の描写に若干力が入ってしまいましたが、
上の2パターンは、どちらも、
彼氏があなた以外の女性と一度、体の関係を持ちました。

一般に言われている、
「エッチしたら浮気」
という境界で言うなら、2人とも「1回の浮気」ということで同じです。

ですが、あなたにとって、<パターン1>と<パターン2>は同じでしょうか?

本当に、「1回の浮気」ということで同じ、なのでしょうか?

また、前回までお話ししていた
「心に印象を残したときだけ、欲望は問題になる」という観点からすると、
一体どうなるのでしょう?

次回に続きます。

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あ、師弟と娼婦の話について、コメントありがとうございます。
あの話、意外とメジャーなんですねえ!
私ほんと、ものを知らないわ。

いただいたコメントから、もしかしたら仏教関係の話なのかも、とも思いました。

なぜなら、本(「覚醒の炎―プンジャジの教え」)のはじめに、
聖者(プンジャジ)は、13歳のときにブッダの像に魅入られ、
憧れのブッダになりきって、母親のサリー(インド女性が体に巻く布)を着て
町の広場で講話をしていた、というエピソードが出てきたり、
対話の中でも何度もブッダの話が出てきていたからです。

ほかにも、わかりやすくて面白い、こういうたとえ話が何個も出てきたのですが、
もしかしたら仏教関係の話も入っているのかも~と思いました。

そういえば、仏教の発祥はインドだし、今見たWikipediaにも
「仏教の世界観は必然的に、
仏教誕生の地であるインドの世界観である輪廻と解脱の考えに基づいている。」
ってあるから、あたりまえか。。。

あと、前回紹介したバガヴァッド・ギーターは、
インドの聖典で、聖書についで世界2位の発行部数らしいので、
ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
ヨガをされる人なんかは、先生にすすめられたりするみたいですね。

私は2回目にインドに行ったときに、たまたま宿に置いてあった、
(下にも貼った)田中嫺玉訳で読んだのですが、とても読みやすかった。
字が大きくて、字が少なくて、ページがスカスカだったのもよかった。(笑)

ほんと、まさに「欲望を追いかけない、痕跡を残さない生き方」について語られています。

戦争中の戦士と神様の対話なのですが、
なんかハッとしたり、心が透明になる感じで、よかったですよぉ~。
普段のちまちました低~い次元ではなく、
高い清らかな次元に連れて行ってもらえる
感じです。

「これをやりたい、やりたくない」じゃなくて、
「自分の役割をただやる」という生き方なんです。
まあ、私自身はほとんどできていないですけどね。。
でも読んでよかったです。

超絶マニアなあなたにおすすめです。

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