一つ前の記事からの続きです。

 

 

ボブ・フィックス著「時を超える聖伝説」より転載

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カインは、アトランティスのもっとも力のあるリーダーのひとりだった。そして彼の周りには多くの仲間たちがおり、アトランティスの理想を護るという彼らの務めはあやういものとなったため、ダーク・ロードたちの力に同調してしまった。こうして彼らはアベルのパワーを単にコントロールしようとしたトートの最初の意図を超えてしまった。彼らはアベルをくい止めるために、様々な画策をし、最後には言葉とイデオロギーの闘いを生みだしてしまった。トートは結局彼らの側につき、完全にアベルに対抗せざるを得なくなった。この対立が炎となり、アトランティスのエーテル界の文明を破壊することになった。

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アベルの教えによりアトランティスの人々が覚醒することが、カインたちアトランティスの神官集団にとっては歓迎できない・・・ということだったのでしょう。

 

何故、人々が目覚めると困るのか?

覚醒が進んだ人々の間には「人の上下」という感覚がなくなっていきます。

 

ですから、特権階級にあった「自分たちは特別な存在」だと思いたいアトランティスの神官たちは、何としてもアベルの活動を阻止したかったのでしょう。

 

トートが築き上げたピラミッド式支配構造の上部に位置する神官たちは、何としてもその立ち位置を死守したかったのでしょう。

愚かです。

 

地球があれほどの怒りを発動してもなお、考えを改められないアトランティスの特権階級の者たち。

「我よし」の我欲に満ちた行いです。

 

 

以下転載

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最後まで炎と立ち向かったのは、カインとその仲間のアトランティス人だけだった。対立する観念は彼らにとって耐えがたいものだったので、彼らは勝たねばならなかった。残りの国民は避難し、物質界での良い充実した暮らしを求めて下の地球へと向かった。カインの持つ力によって、意志とイデオロギーの対立は吹き上げる炎となり、その力そのものとアトランティスを滅ぼした。勃発した戦争のため、多くの者たちが滅ぼされてしまった。・・・

アベルとアトランティス間の対立が明らかになるにつれて、地球の人々はどちらにつくかを決めなければならなくなった。・・・アベルは愛と共に、トートとカインは策に長けた頭脳と共にあった。知性の世界では、アベルはその愛の力を維持することができなかった。論理の世界では、愛はいともたやすく失われてしまう。アベルの教えは明快で純粋なものだった。だがそれは瞑想とハートの内なる真実が現れてくることでしか得られないものであり、真理を直接体験することが前提だった。トートの教えは、知的な論理とそれに関連した第三の目に対する理解が中心に据えられていた。アトランティスの人々は、アベルの新たな教えに対してハートを開きたいと望んでいたが、彼らの受けてきた教育がそれを否定してしまった。彼らはあまりにも、トートの論理や第三の目に関するハートの伴わぬ理解に取り込まれてしまっていたのだ。

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現代の人々とよく似ているのがわかると思います。

思考優先で、ハートの声に従うことが難しかったアトランティス人。

トートによる指導のもと、「間違いを犯さない」「完璧である」「同調する」といったことが刷り込まれていました。

 

カインはさらにスパイを放つなどしてアベルたちの活動を妨害したようです。

 

 

以下転載

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アベルは闘いを好まなかった。彼の望みは、地球の人々のために調和と平和を生み出すこと。決して人々の間に更なる緊張を生み出すことではなかった。カインの仲間たちは、ダーク・ロードたちの援助を受けて、人々に強制や幻滅をもたらす魔術を用いた。これが魔術による摩擦を、様々な高次の世界に生み出すことになった。

魔術を用いるようになるにつれて、摩擦も増加して、エーテル界の至る所でアトランティスは炎を吹き上げた。カインやアベルも含めて、生き残る者は誰ひとりいなかった。魔術は彼らを滅ぼし、支払われたその代価は善にとっても悪にとっても高いものとなった。アベルは立ち上がり、彼らに向かって行く勇気を持っていた。だがこの勇気のために、彼もまた滅ぼされることになった。しかしアベルの教えによって多くの者たちが解放され、覚醒と最終的アセンションへと続く自分の道を見つけた。そうしてその当時、何人かがアセンションした。だがそれは十分な数ではなかった。アトランティスの世界は破壊され、教えの多くもその道連れにされてしまったのだ。

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これらの話からカインとアベルは兄弟ではないということがわかります。

ましてや「カインがアベルを殺した」という話とは全く異なる話です。

 

「アベル」はサナンダ・クマラがアトランティスに転生した人物。

深い眠りの状態にあったアトランティスの人々を目覚めに導くための活動をした人物です。

 

「カイン」はアトランティスの特権階級にあった神官。

人々の目覚めに寄与することはなく、自らの富や階級に強くこだわった人物と言えるでしょう。

 

これまでに書いてきた通り、アトランティスの神官たちは「聖なる存在」とは程遠い、魔術を操るような集団でした。

そして、この神官たちはオリオンの戦士の血を引く者たちです。

 

この出来事が起きる前にも、ダーク・ロードと手を組んだアトランティスの指導者たちは、レムリアに戦争を仕掛け、長きに渡りアトランティス対レムリアの戦争が行われました。

 

サナンダはレムリアに存在し、そのエネルギーを強く帯びた存在と言えます。

 

ですから、「カインとアベル」の対立は「アトランティスとレムリア」の対立とも言えるかもしれません。

 

サナンダたちが介入せずとも、アトランティスは崩壊へと向かっていましたが・・・

 

オリオン人の血を引くアトランティスの神官たちは、この出来事によりサナンダをはじめとする光の集団に対して、強い憎しみと逆恨みの情を自らの魂に刻み込んだのではないかと思われます。

 

 

そして、このアトランティスの神官だった者たちが、現代にも続く「闇側」と言われる者たちの一部となったのだと思われます。