神社巡りが始まってだいぶ過ぎた頃に、私はあることに気が付いた。

多くの場合、ある「三者」を名前を変えて祀っているということに。

 

その「三者」とは、スサノオ、スサノオの妻(=大国主の母)、大国主である。

かつては、この「父・母・子」を祀っていたのだと思われる。

この「父・母・子」は、出雲族を象徴する人物と言って良いだろう。

 

縄文の頃の人々は、この「父・母・子」に想いを寄せ、そして、この三者こそが人々を守護する存在の代表者として認識していたのではないか。

 

出雲族を滅ぼした者たちが人々を支配するようになり、この三者は名前を変えて祀られるようになったのかもしれない。

 

スサノオの妻であり、大国主の母である女性といえば、クシナダヒメを思い浮かべる人がほとんどだと思う。

しかし、ここにも「惑わし」が含まれていると、私は感じる。

 

クシナダヒメは、スサノオの妻(後妻)ではあるが、大国主の母ではないと思われる。

これについては、次の記事で書きたいと思う。

 

大国主の本当の母こそが、封印された女神なのだろう。

これについても、私が感じ取ったことを少しずつ記事にしていきたい。

 

全国各地で名前を変え祀られている、スサノオ、スサノオの妻(=大国主の母)、そして大国主。

その組み合わせは、「父・母・子」であったり、「スサノオとその妻」、「父と子」、「母と子」など様々だ。

私が気が付いたものを、以後、<三者を祀る>というシリーズで記事にしていきたいと思う。