どうもさにてぃです。

 ブログを書くのはめちゃめちゃ久しぶりですね。なんというか、書きたいことを書く時間もネタもなかったので・・・。

 

 

 そんな今回ですが、前回だったか前々回に酷評した魔女と百騎兵2の前作となる、魔女と百騎兵について書いていきたいと思います。

 

 そもそも、魔女と百騎兵2が第一作目だったら、自分も「結構面白いなぁ」とプレイできていたと思います(それだとそもそも続編が出ていたかは怪しいですが・・・)。

 製作陣が大幅に変わり、前作の良さを打ち消して新しい面白さを作れなかったのが2の欠点です。

 

さて、そんな魔女と百騎兵はどのように面白かったのか?いくつかにポイントを絞って解説していきます。

 

①個性豊かなキャラクター

 ネタバレ抜きで作品をお勧めするなら上がりがちな要素ですが、この作品は実際素晴らしいキャラクターたちが物語を紡いでいきます。

 主人公の百騎兵を使役する天才魔女・メタリカに、その執事アルレッキーノ。そこに現れる異端審問官(悪しき魔女を断罪するみたいな職業)のビスコ。メタリカにあこがれる羊飼い、ルッキーニィ。そして強大な力を持つ魔女たちが集まる集会、「ヴァルプルギスの夜会」に出席する魔女の面々…。

 キャラクターはまだまだいるのですが、誰もが没個性的になることなく、プレイヤーに強い印象を残してくれます。好きなキャラを一人選んでくれ、と言われても、なかなか一概には決めにくい。「いやー個人的な好みで選ぶなら〇〇なんだけど、あのキャラはあそこのシーンでの活躍が・・・」みたいな考えが自分の中で延々と巡ってしまいます。

 もちろん、百騎兵やメタリカを阻む「プレイヤーにとって明確な悪」は存在するのですが、そのキャラの過去や裏話のようなものがゲーム内で語られるので、「○○って悪い奴だなー」程度の話では終わらないのです。まさにみんなちがってみんないい。

 

②「ミデア」という世界観、そしてそこにマッチするBGM

 本作はいわゆる「ダークファンタジー」であり、全体的に暗いイメージの世界が舞台になっています。

 メタリカの拠点である「ニブルヘンネ」は緑色の「沼」が発生しているし、森を出たと思ったら今度は何もない砂漠を冒険することになるし、風が吹き、切り立った崖がある谷なんかも探索することになります。雄大な草原を旅して、その世界の広さを知ったりなんてことは一切ありません。栄えた町に寄れても「チョコレートより甘い体験ができる」と噂の歓楽街であったり、そういうダークさもこの世界観に欠かせない要素となっています。

 そして、この世界観にきっちりマッチしているのが佐藤天平氏作曲のBGMです。作中の曲は決して明るすぎず、決してホラーのような不気味なBGMになるわけでもなく、誰かに「このゲームミュージックが流れるジャンルは何だと思いますか?」と言って聞かせたら十中八九「ダークファンタジーだね」という返答がくるのではないかというレベルでマッチしています。

 自分はこの作品に会うまで自分はゲームミュージックというものに対して、それ単体で聞いて「いい曲かそうでないか」を判断してきましたが、その判断基準に加え、「ゲームの雰囲気と合っているか」という基準が追加されるくらいこのゲームミュージックは衝撃でした。まさに「いい味出している」というやつですね。ただ、サウンドトラックが限定盤にしかついてこないのが、非常に残念です。

 

③「自由悪逆」というコンセプト&システム

 上記の通り、この作品はダークファンタジーです。それでもって、主人公のメタリカはこの世界にとって「」であり、主人公の百騎兵もそんな彼女の使い魔なので、結構無茶苦茶出来ます。民家に押し入って制圧し、アイテムを奪う「WITCH DOMINATION」はその最たる例であると思います。他にも敵を食べて百騎兵を動かすエネルギー(以下ギガカロリー)とする「捕食システム」なんかはかなり斬新なシステムで面白いし、百騎兵残りの99体を使って、百騎兵本人の戦闘を支援できる「トーチカ」システムや、ギガカロリーを多く消費して自信を強化する「カオス・リバレーション」などは、なかなかアイディアにあふれています。こういった独自性は、この手のアクションRPGをやり慣れた人にとっても新鮮で楽しめるのではないでしょうか。

 

 

 ・・・以上におすすめな点を挙げてみました。正直ストーリーのネタバレなしでおすすめするのは厳しかったです。

 そしてここまではおすすめな点だけ挙げてきましたが、もちろん問題点もあります。あくまでも「お勧めする」記事なのでざっくり書きますが、

 

 ・大味すぎるゲームバランス(敵が急に強くなるが、こちらも急に強くなる)

 ・アイテム枠が少ない

 

といった部分はプレイ中に結構目立ちます。後者は終盤になるにつれて顕著になるかも。それを差し引いても面白いんですけどね。

 

 それとこのゲームはPS3版と、移植されてちょっと追加要素が入ったPS4版があるのですが、自分はプレイするなら断然PS4版をお勧めします。理由はPS3できつかった終盤の武器強化が、幻影の塔追加で楽になってるので。まぁそのあたりがゲームバランスの崩壊を招いてるというのもあるんですけど、これについてはPS3版のほうが崩壊しているので・・・。

 

さて、この記事を書いているのが夜二時で、そろそろ頭が回らなくなってきたのでこの辺りで今回は終わりです。魔女と百騎兵3が出ることを信じて眠りにつきます。