(この記事には魔女と百騎兵、魔女と百騎兵2のネタバレが含まれます。プレイ済みの方のみ閲覧することをお勧めします。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はいどうも。さにてぃです。

 

 

みなさんは魔女と百騎兵というゲームを知っているでしょうか?

 

 

「魔界戦記ディスガイア」や「夜廻」といった作品を生み出した日本一ソフトウェアの3人称視点のアクションRPGです。

 

 

2Dゲーム作成が得意で、3Dゲームにはノウハウが乏しいといわれる会社ではありましたが、そのストーリー性で一部のファンの心を鷲掴みにした、知る人ぞ知るゲームです(2013年夏に発売されたゲームで、自分がプレイしたのはその3年後の2016年ですから発売時の反応などはわからないのですが・・・)

 

 

これがとにかく面白かった。個性的なキャラ、度肝を抜くストーリー、何がトゥルーなのかわからないトゥルーエンディング、それを踏まえて辿り着く感動のエンディング・・・。

 

 

完全初見でプレイすることが少ない自分にとっては驚きの連続でした。

 

 

で、2017年2月に2作目となる「魔女と百騎兵2」が発売されました。もちろん予約して買いましたよ。サントラとかがついてるBOXの奴を。

 

 

しかし、今ではそれを後悔しています。

 

 

はっきり言えば魔女と百騎兵2は前作の良さを失っていました。

 

 

一体何がダメだったのか?今回はその部分について語っていこうかなと思います。

 

 

問題点その1:とてつもなく微妙なシナリオ

 

 

実はこれは発売前から問題視されていました。前作の一番の見どころはシナリオでした。それはこのゲームをプレイした方々なら満場一致で同意してくれると思います。

 

 

ですが、2の発売前の情報から、シナリオライターが変更されていることがわかりました。

 

 

理由はわかりませんが、このことで前作のファンからは疑問の声が上がりました。まぁ当然のことでしょう。

 

 

蓋を開けてみると予想通りの展開でした。前作のような「サプライズ」が2では欠けていました。自分は発売前にキャラクター一覧を見て、「こいつが悪者な

 

 

で、前作のシナリオから行くとそのくらいの浅はかな予想は裏切ってくれるだろうと思っていました。ですが、そんなことはありませんでした。

 

 

予想が当たったことがこんなにも嬉しくないとは思いませんでした。プレイ中に「もしかしたらこいつがラスボスなのでは・・・?」みたいな考えに至るわけでもなく、発売前情報から簡単に割り出せてしまうなんてことが前作のシナリオからは考えられなかったのです。

 

 

あのシナリオを持つ前作を超えることは決して簡単ではないというのはわかります。しかしもう少し何とかならなかったのでしょうか?

 

 

驚いたのはせいぜいガブリエーレの正体が明かされるシーンと、盲点の話がよく考えられてるなぁというくらいで、あとはへーそうなの」くらいにしか思えませんでした。

 

 

エンディングの分岐も淡白です。ほぼ選択肢を選ぶだけというのがひどく物足りなかった。

 

 

前作では普通にプレイする、とある選択肢を選び続ける、隠しボスと戦うという、1つのエンディングにたどり着くにもひと手間がありました。そのひと手間も設定にかかわってくるものだったので、それが楽しかったのです。

 

 

なのに2では選択肢を選ぶ、もしくはキャラクターがあまりにも露骨に出すヒントを読み解いて攻略するだけでした。しかもそこに何の面白みもありません。フリーゲームによくある「エンディング回収のために選択肢を間違う」くらいのニュアンスです。

 

 

そうしてたどり着いた真エンディングも、お涙頂戴の一枚絵が入りはしましたが、全く感情を揺さぶられませんでした。

 

 

挙句スタッフロールではあまりの何もなさに、まるで壊れたロボットのごとく「面白かったなぁ」と何度もつぶやき続けて悲しさを紛らわせようとしました。

 

 

それくらいに何もなかったのです。

 

 

問題点その2:薄すぎるキャラの設定

 

 

シナリオがなぜこんなことになったのかという原因はキャラクターの薄さにもあると考えられます。

 

 

ゲームに限らずですが、話が進むにつれてキャラクターの成長するのが見て取れるのは面白さにかかわる非常に重要な部分です。

前作ではメタリカがストーリーの進行とともに成長していることが見て取れます。

 

 

前作キャラが個性的であることは上にも書きました。しかしそれだけではなく、メインキャラはもちろん、あまり出番のない魔女集会のキャラ達にもしっかりと設定が作りこまれているような感じがしました。その最たる部分が「キャラクターの過去」です。

 

 

前作において、キャラクターの過去編のような部分はシナリオの根幹にかかわってきますから、そこをプレイヤーに見せることは間違いなく必要だったわけです。

例えばルッキーニィのように、完全星読みであった彼女がなぜあのような行動に走ったのかという部分がしっかりとプレイヤーがわかるようになっています。

 

 

2は全くと言っていいほどキャラクターの過去が描かれません。もしくは描く部分を間違えています。

 

 

まず前者について。ヴァイス・リッターの白衣の女神の過去について、自分は「ゾフィーがプリムに左腕を義手にされるほどのダメージを負わされた」ことくらいしか覚えていません。

しかもその部分はシナリオと全く関係がないのです。リベンジを誓ったくせにワンパンされてましたからね。

 

 

後者についてはミルムのことです。彼女に魔女病が発症したことはシナリオの大事な部分であるはずなのですが、さらっと一言くらいで済まされます。

 

 

本当にプレイヤーが知りたかったのはそこなのでは?「魔女病を発症したという部分に何か大切な理由があるのでは?」と勘繰ったプレイヤーは自分だけではないはずです。

 

 

なにかずれを感じます。一体制作陣は何を見せたかったのかがどうも理解できません。

 

 

成長という部分についてもそうです。アマリエが最初から最後までただただ無能でした。劣化ビスコと某所で言われていましたが、残念ながらしっくりきます。

 

 

せめて彼女に活躍の場はなかったのでしょうか?一度くらい共闘みたいなイベントがあってもよかったのではないでしょうか。

 

 

敵が2体出てきて、片方は百騎兵が、もう片方はアマリエが倒すみたいな展開があれば、シナリオにもそのあたりの成長を踏まえた流れが生まれたのではないでしょうか?

 

 

最初から最後まで「私が倒す!」→「やられた!百騎兵お願い!」の繰り返しではさすがに嫌気がさします。これプレイしていると「またかよ」って感じでげんなりするんですよね・・・。

 

 

むしろ成長したのは出番が少ないチェルカのような気がします。これ絶対アマリエとチェルカのポジション逆の方が良かったよね・・・。

宣伝でも「今作では2人の主人に~」みたいに書いてありましたが、結局はアマリエに仕えてたし。

 

 

宣伝の件でもう1個文句があるとすれば、「カメラワークが変わることでボス戦前などがより臨場感が感じられるように」ってあれどういうこと?

割と宣伝してたくせにそんなシーン全然覚えないんですが・・・最初のボスくらい?

 

 

制作陣も「宣伝するような良さはない」って思ってたんですかね。

 

 

問題点その3:BGM使いまわし

 

 

予想以上に長くなってきちゃったのでこの部分についてはある程度簡潔にまとめたいのですが、正直これが一番ムカついてます

がっかりとかじゃなくて頭にきてます。

 

 

というのも自分ゲームミュージック好きなんです。前作のBGMもよかったし、今作はサントラついてるBOX買って間違いないだろうと考えてたんです。

 

 

そんでいざゲーム本編やってみたらまぁ使いまわしの多いこと多いこと。

 

 

例えばこれが「魔女と百騎兵1.5」みたいな感じで、前作と同じ世界が舞台のゲームだったらまだ「ここのBGMは変えてはだめだったと思った」みたいな言い分もあるのかなと思います。それでもアレンジはしたりすると思いますけど・・・

 

 

ただ、今作の舞台は前作と全く異なり、ナンバリングも変わっています。なのにBGMの使いまわしするのはどうなのよ?

 

 

で、自分が一番怒っているのがサントラです。自分はプリム・アティス周りの曲が好きでした。戦闘前になるとアップテンポになる曲です。

 

 

ですが、この曲サントラにありません。それなら「まぁ仕方ない」で済むのですが、問題は前作から使いまわされて、かつ前作のサントラにも入っていた曲が2のサントラにも入っている点です。

 

 

 

 

 

いらねーよボケが!新曲入れろよ!!

 

 

 

 

 

・・・正直とんでもなくがっかりです。使いまわされた曲数は多くないとはいえ、なぜ新曲よりも優先してサントラに収録したのでしょうか。

 

 

アップデートで「好きなBGMを流しながらプレイできる」モードが追加されましたが、それにも入っていません。サントラを持っていないプレイヤーの救済なのでしょうが、サントラ未収録の曲への救済はなかったようです。

 

 

 

 

 

・・・と、ここまで魔女と百騎兵2への不平不満を語って来ました。2のいいところをここまで来てあえてあげるとすれば、ゲームバランス、戦闘システムは向上していたかなと思います。ですが、このゲームのプレイヤーに求められているのはそこではないでしょう。

 

 

細かい点を言えばエンディングがみんな幸せそうでよかったです。

・・・そのくらいですかね。

 

 

最後の方はかなり感情的に書いてしまいました。あとから見返すと自分でもおかしいなって思う部分があるかもしれません。

まぁ見つけたらその時治すってことで・・・。

 

 

それではこの記事は魔女と百騎兵3の情報が出ることを願いながらお別れです。最後まで読んでくださりありがとうございました。