たぶん、
4歳くらいの頃。
線路の上で、
一人で歩いているところを、
駅員さんに捕まった。
なぜ、
線路にいたのか、
全然、
覚えてないけど、
気がついたら、
私は、
線路の上を歩いていて。
そのまま、
最寄りの駅の、
駅長室に連れて行かれた。
そこに、
迎えに来てくれたのが、
おばあちゃん。
その日から、
しばらくの間。
私は、
親戚の家で、
暮らすことになった。
おばあちゃんもおじいちゃんも、
とても優しくて。
夜も、
一緒に寝てくれて。
私が、
覚えている、
初めてのぬくもり。
だけど、
それは、
親が迎えに来るまで。
最初から、
「しばらくの間」という、
前提があった。
そのまま、
幼稚園に上がり、
小学生に上がり。
時は、
経ったけど。
親戚の人たちの言葉は、
変わらない。
有実ちゃん、
早く、
お父さんとお母さんと、
家族で、
暮らせるようになる、
といいね。
その度に、
私は、
家族じゃないんだって、
思い知らされた。
おばあちゃんもおじいちゃんも、
大好きだったけど、
その間には、
家族という、
見えない壁があって。
ずっと、
ここに、いていいとは、
言われないし、
私も、
思えない。
ここは、
私の居場所ではない。
だから、
家に帰るのが、
怖かった。
拠り所がないというか、
安心できない。
どこにいても、落ち着かない。
どこにいても、居場所がない。
結局、
親が、
迎えに来ることもなく。
私は、
家族と、
言われないまま、
その家で、
高校卒業まで過ごした。
幼少期に、
居場所を持たなかった私は、
小学校に行っても、
中学校に行っても、
高校生になっても、
上手く、
自分の居場所を作れない。
一人暮らしを始めても、
落ち着かなくて。
社会人になっても、
結婚しても、
居場所という感覚が、
持てなかった。
そんな私が、
断捨離に出会うことで、
初めて、
自分に、
居場所を作ってあげたいと、
思えるようになった。
子どもの私には、
できなかったけど。
大人になった、
今、
自分が、
ここにいていいんだって、
思える場所を、
自分に、
作ってあげたい。
そう思い、
行動することで、
少しずつ少しずつ、
大丈夫って、
思えるようになり、
気持ちが、
ラクになっていった私。
断捨離に、
出会えてよかった。
もし君が、
昔と私と同じように、
辛い、
思いを抱えているなら、
ずっと、
そのままじゃないから。
大丈夫。
君は自分で、
自分の、
居場所を作ってあげられる。
だから、大丈夫。
(了)
7月から
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