またもや、大作になった。
大作が生まれる時の出来事は大体、しょうもない。
もう、読むなとは言わない。
自己責任で読んでください。
では、
どうぞ!!
【魔物】
昨晩、深夜1時過ぎ寝る間際にキッチンのシンクに水が流れず溜まっているのを発見した。
最近、主夫として水回りを綺麗にすることを心がけている私は、睡眠前の大仕事として、このつまりを解消することに決めた。
ゴミが詰まったわけではなかろう。
私には心あたりがあった。
最近、週に三日は、おっさん飯を食べている。
これは、私の考案した料理で、豚モツを秘伝の出汁と醤油で煮込んだものをご飯にかけた最強丼だ。
色は茶色でプリン体しかない骨太なやつだ。
相当な量を毎度作るので、食べきれなかったモツ煮込み部分は冷蔵庫に入れ毎日のように食べる。
冷蔵庫で冷えたモツ煮込みは、脂質が凄すぎて真っ白に固まっている。
もちろん、脂の特徴なだけだから食べる分には問題は無いが、きっとあの脂がパイプに詰まっているのだとあたりをつけた。
冷えて固まるなら熱湯で流せばいい。
さらに、数年前に購入した、『洗剤革命』という汚れが落ちすぎて大手洗剤品メーカーから圧力をかけて潰されたという、いわくつきの、高級洗剤があるのでこれを溶かせば完璧だろう。
期待に胸を膨らませて、2リットル相当のオリジナル洗浄液、熱湯革命を作り上げた。
少しづつ注いでみた。
入れた分だけシンクの水が増える。
オッケー、オッケー!
最初から、オマエが流れるなんて思っちゃいない。
ただ、そうやって平然としていられるのも今のうちだ。
熱闘革命2リットルを注ぎ込み、私は眠りについた。
朝7時に目が覚めて、心躍らせてシンクを覗き込んだ。
たくさんの水がそのままシンクにのこっていた。
革命は起きなかった。
妻は既に出掛けていたが、ラインにメッセージがあった。
明日、夕方来客があるからここに連絡しておいてと、スピード修理業者さんのURLが送りつけられていた。
しっかりしている妻だ。
私をアゴで使うことに関して彼女の右に出るものはいない。
まあ、自分で業者さんを調べる手間が省けたのでよしとしたものの、この手の業者さんは怪しい。
きちんとした業者さんじゃないと、家にあがりこみ、いろいろ難癖をつけられぼったくってくる。
私の独断と偏見が警戒警報を鳴らし、ホームページをみてみた。
結構ダサめのホームページだった。
街の工事業者のおじさんが、ホームページの作り方のような本を片手に10年前くらいに、一生懸命作ったようなホームページ。
それなりに内容はしっかりしているが、デザイン性はゼロだ。
これは心ある業者さんに違いない。
私は警戒を解いた。
24時間年中無休と大きく表記してあり、顧客のトラブルを1秒でも早く解決してあげたいという、おじさんの愛情を感じた。
まだ朝の7時過ぎだが、期待を胸にかけてみた。
なりっぱなしのコール。
おやっさん一人でやってるからね。
手が離せないタイミングもあるよな。
そう思い間をおいてかけてみても、全く繋がらない。
今日は仕事が立て込んでいるのだろうか。
もう一度ホームページを見てみると、24時間年中無休で受け付け中!と小さな文字で書いてあった。
受け付けだけ、24時間のようだ。
読み進めると、「お問い合わせ」というボタンにたどり着き、メールで問い合わせる形式だった。
メールで、24時間受け付けか・・・
あたりめーだろが!
と、文句は言いますまい。
工事のおやっさんの精一杯なのだ。
着信も残しているし、お問い合わせフォームの電話番号入力欄にもいれた。
おやっさんの手が空き次第、メールをチェックして電話をかけてくるだろう。
ところが待てど暮らせど連絡はかかってこないまま15時なった。
まさか!と思ってメールをチェックしたら、7時24分に速攻返信が来ていた。
早急に対応させて頂きますが、お急ぎの場合は電話にてご連絡くださいとホームページとは違う電話番号が書いてあった。
チィィ!
着信も残してるんだし、電話してこいよ!
つーか、あなたの仕事上ほとんどのお客さんはお急ぎだよ!!
まあ、仕方ない。
記載されている電話番号にかけてみた。
現在使われておりません、とのアナウンス。
ここまで読んで頂きありがとうございます!!
この文章は大作過ぎてまだ半分くらい。
今回の人生に鳴らす警鐘はすごいよ。
残りはいつものように、メルマガにて。