暇な人以外は読まないことをオススメします。

しょうもない!というクレームも不可です。


ここから先は覚悟した方限で。


では、


どうぞ!


私が職場としているサロンはメゾネットになっていて一階と二階に出入り口がある。

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私が一階で一生懸命仕事をしていると、インターホンが鳴り、窓の外に目をやるとスキンヘッドの男が立っていた。


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だいぶ前に、新聞の勧誘がきて、全然帰らず、めっちゃ怖かったと妻が言っていたのを思い出し、私は仕事の手を止め、臨戦態勢に入った。

 

予想は的中した。


新聞の勧誘の方だった。


にこやかな笑顔で自分の所属や身分を明かしてくる。


「新聞どうなさってますか?」


と単刀直入に聞いて来た。


!!


この営業マンはできる!


前職の外資系保険会社で営業一筋300年の私の直感がそう告げた。


窓の外から、こちらが仕事中だという状況を汲み取った上で、回りくどいアイドリングトークなどは一切省き、担当直入に聞いてくる。


ストレートに質問をぶつけることは簡単なようで、訓練されたトップセールスマンにしかできない。


彼は地域一の勧誘員に違いない。


地域一の男に敬意を払い


「新聞は取ってませんよ」


と真摯に答える私。


「一年だけお願いできませんか?」


またもやストレートに聞いてくる。


「いや、新聞読まないので」

私は本当に驚くほど活字を読まない。


彼は、一ミリも怯むことなく、お得な情報を投げかけてきた。


「今なら、お米とビールと洗剤と野球観戦、美術館、映画館のチケット全ておつけします。」


いきなり最終カード切ってきとるやん!大丈夫か、地域一の男よ!


「いや、いらねーす。」


すると彼は、新聞業界の危機的状況について語り始めた。


「ご存知の通り、新聞の購読者が年々減り、自分の所属する新聞センターもこのままでは閉鎖の危機に瀕していて、今まさに、本社からも応援が来ているんです」


なるほど、では1年だけ・・・・


とは、ならないだろ!!


私も暇じゃないので、いい加減うざいなと思ってきた。


彼はひるまない。


最近の新聞の紙面の工夫や素晴らしさをプレゼンしてきた。


「今や新聞も、スマホの画面のように紙面が見やすくなっているんです!」


なんでスマホに寄せとんねん!


それならスマホで読むわ。

心の声。


彼は次から次へとジャブを繰り出してくるが、魂がこもっていない。


そんなパンチでは私は倒れない。


絶対、あなた新聞そんなに好きじゃないよね!?


もっと扱ってる商品や仕事を愛そうぜ!


新聞に込めたあなたの愛を俺にぶちかましてきてくれ!


そんなことを考えながら私は彼の話を聞いた。


彼は続ける。


「もう最終日なのでお願いします!」


私のためにお願いします!みたいな言い方は、通常は嫌がられる場合もある表現かもしれないが、彼の感情が初めて伝わってきた気がして、グッドだった。


このパンチは効いた。


人は言う内容で動くのではない。


本気度や情熱で動くのだ。


今のパンチ絶対忘れるなよ!


私は丹下段平となり、心で彼にアドバイスをした。


そして「いらないよ」と断った。


「景品半分で、半年でお願いします!」


すっぽんのような男だ。


新聞代は1ヶ月3800円ちょっとらしく、半年で約24000円。


商品を全て現金換算したら18000円相当だからお願いします!と。


「いや、いらねーす。」

読まないんだから6000円損してるし。


次に彼は新聞の読み方を説き始めた。


毎日読んでいると、好きな記事ができてきて、気付くと毎日待ち遠しくなる、と。


いや、私も40歳だ。

今は新聞読まないけど、かつて読んでたことはある。


私は新聞童貞ではないのだ。


と、物語はまだもう少し続きます。

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