底なし沼 | みるくぅ miru coo chimurin

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アメリカンショートヘア、レッドタビーの男の子。
チムリンの日常。
ビーグルみる(永遠の17歳3ヶ月)
ミニチュアダックスくぅ(永遠の16歳8ヶ月)
2022.10に2人とも旅立ちましたが時々思い出話も。




金曜はコストコに買い出しに行くために休みを取ってます。

土日祝はぁ、絶対に行きたくない。

買い物慣れしてない旦那達が、カートで通路を塞ぐ。

端によれよ。

ガキンチョが走り回る。

母親、ふざけんなよ。






だが、平日は平和に買い物ができる。

土日祝しか行かれない人が本当に可哀想だと。

毎回思う。

そんな日常の中……






昨日、Twitterの友達が愛犬が亡くなった事を報告
していた。

15才のミニチュアダックス、ミミちゃん。

中学3年生の娘を突然亡くしたのと同じだよね。

友達は北海道。

友達ともミミちゃんとも会った事は無い。

だが、胸がザワザワして、目が熱くなり。

涙がこぼれた。






Twitterを初めた頃、みんな元気で若かった。

愛犬は、みんなイキイキしていた。

何年経ったのだろう。

今は、みんな老犬。

亡くなってしまった子も多い。

人間とは違う。

寿命が違う。

分かってはいる。







分かってて、覚悟もしてるけど。

温かいフワフワな、仕草の可愛い存在が動かなくなり、冷たくなっていく。

もぅ、何を話しかけても動かない。

そして、その姿とお別れして骨壷に入って帰ってくる。

もぅ、触ることも見ることも出来ない。






まるで、底なし沼にハマって動けなくなったような自分がいる。

抜け出す気力も無く、「逢いたい…」と呟きながら沈んで行く。

でも、時間は過ぎ。

人は生きていかなくてはならない。

食べて眠って、働いて。

抜け殻のように毎日を過ごす。

そのうち、底なし沼は、体温と鼓動、身体中の水分を絞り出した涙で浄化されていく。

自力で岸に上がってこられるようになる。

愛猫と愛犬を亡くした時の、アタシはそんな感じだった。







初めの頃は、何日前のこの時間に戻りたい!と真剣に何日も願った。

動かなくなり、冷たくなっていった時を思い出し、胸が張り裂けそうだった。

でも、時間が経つと、楽しかった時、可愛い仕草を思い出し涙した。







その時は、必ず来る。

愛犬だけじゃない、誰にでも。

分かっている。

人間は頭が良い生き物なのにね、分かっていても感情が追いつかないんだよね。

でもね、それは優しいからだよ。

1番初めに思うのは「幸せだった?ウチに来て良かった?」だよね。

良かっに決まってる。

幸せだったに決まってるよ。

でも、底なし沼が浄化されるまでは、誰のどんな言葉も届かない。

喪失感という悲しみの底をさ迷っている。


アタシは、その時が来たら……

かなり深い底なし沼をさ迷うと思う。

でもね、愛犬が助けてくれるよ。

愛する飼い主が底なし沼に沈んで息絶える事を良しとしない。

だから、少しずつ。

少しずつね。

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