ブリスベンでハウスクリーニングをしていた時に、ちょっと微妙な繊細さで?心アブない感じかも知れない、けどいつも不在でも代金を置いといてくれるお客さんがいて。


ある日、海まで一人長距離サイクリングして達成感でホコホコ帰ってきた夕刻のタイミングで電話をもらって。

その日は仕事じゃなかったけど、前回事前に連絡受けて支払いが後回しになってた分があったか何かで、受け取りに出向いたんだったかな??


友達でもない、ちょっと危ないんちゃうかーと思ってる人の電話で出向くのがどうなんかなんて、よく考えればわかるのに、自転車漕ぎまくった爽快感と疲れで、あんまし頭動いてなかったのか。

勘の良い大家さんには、あの人ヤバげだから今日はもうやめといたら?と言われつつも、あんまり考えず、行ってくるねーと行って。


合気道を習ってるとか言ってたんですが、会話してるうち、なんか経緯は忘れたけど、 なんかの弾みでKill Me!!!て叫んで床に組み敷かれたのです。


俺を殺してみろ!!殺せ!!

殺せーー!!みたいな。


え、なんで??はい??ちょっとやめてよ、みたいな反応してたら、腕に噛みついてきたんで、こっちも必死に押し返したんですが、そら体格差で重くて動かないし噛まれてるとこ痛いし。

キルミー、キルミー!言ってるし。


でも怖くてパニックになって状況に飲み込まれるわけには行かないわけで。

冷静に判断したのは、一番大事なんだけど性的に犯そうとしてる訳じゃないらしいってこと。

あと、こちらを殺そうとしてる訳でもないようだってこと。


なんか本気で殺すつもりで向かってきてほしいから、必死になって追い込もうとしてる感じ?


と同時に怒りが湧いたのは、このあたりの合気道道場は一体何を教えてんのか?ということ。

何なんだ一体。何だこいつ。

素人の、しかも女の子相手に。


それは、怖いにフォーカスして飲み込まれないよう、ささやかな怒りを天の糸のように手繰り寄せたとでも言うか。

あるいは、実際のところ、そこまで本気の狂気を感じてなくて、怖くはなかったのか。。

ともかく、落ち着いてられた。


幸い、こっちの命を奪おうとしてる訳じゃないようだけども。

痛いんだっつーの!!

けど押しても動かない。。


てので、仕方ないので冷静に力抜いたんですね。

腕は痛いけど、押し返し続けるのは疲れるだけだし、そこで消耗して次の対処ができなくなる方がこわいから。


そしたら、何で殺さないんだー!!(悲)(←よそで何かあったんでしょうかね?)みたいな感じで、向こうにちょっと隙が出来たので、そこで力一杯押し返して、無事逃げることができた。

という思い出なんですが。



支払いは後日ちゃんと代理人の女性から受けたし、そこでの仕事はスッパリやめました。


あれはなんだったんだろうなぁ?て、稀に、思い出します。


きっとなんか、色々辛いことあったんかもなぁ、なんて思ってみたりなんかして。


なんかコンプレックスをめっちゃいじられて、心がボコボコになってるとこだったのかな??


だからって、私にどうしろと言うんだって思うけど。


人には色々、ありますね。

きっと私が、彼にとっての世間、から外れたところからやってきた異邦人だったから、そういう弱さや脆さやある意味で甘えを、出しやすかったのかも知れないな、なんて今は思ってみる。。