久しぶりにスーパーへ | 紗奈

紗奈

急性骨髄性白血病(M7)を発症し1年3か月の闘病の末天国へ旅立った娘を持つ母親の患者家族としての記録

一昨日10回目の月命日

 

生クリームの許可が出たら食べたいんだ

 

と楽しみにしていたお菓子を買った

 

 

 

スーパーへ行くのもまだ辛い

 

ずっとネットスーパーで宅配してもらっている

 

久しぶりに行ったスーパーでやはり涙してしまった

 

 

 

お菓子でもいいから何か食べられるものを

 

衛生面で許可が出ているもの

 

口内炎にさわらないもの

 

味覚障害で邪魔されないもの

 

にゃんの闘病中は何度も何度も通路を行ったり来たりしていた

 

 

結局いつも同じものになってしまったり

 

たまにリクエストがあると喜んで探し回ったりしていたことを思い出していた

 

 

 

 

お菓子売り場を過ぎて冷凍食品売り場を通りかかった

 

一度家を出たにゃんが体を壊して戻ってきて転職をしてから毎日お弁当を詰めて持たせていた

 

もともと食の細い子だったからおにぎり1個と飲み物があれば十分と言われていたがそういうわけにもいかず

 

話し合った末に小さな冷凍食品のおかずだったら食べられるというので詰め始めた

 

手作りは申し訳なさで無理して食べなくちゃいけないから苦しくなるといういかにもにゃんらしい言い訳に甘えさせてもらっていた

 

その頃と変わらない冷凍食品が並んでいるのが目に入って困ってしまった

 

 

レジからも他のお客さんからも離れたところで落ち着いて涙が止まるのを待った

 

眼鏡にマスクをしていて顔がよくわからないから我慢がきかない

 

ちょっとしたことですぐに涙が出てしまう

 

 

長くいればいるほど思い出してしまうのでおかしく思われない程度に泣き止んだところで帰宅した

 

たまにスーパーへ行って新しい記憶で塗り替えていく作業が必要なんだと思っている

 

それはこの先いろんな場所、場面にも共通した作業になるんだろう

 

辛いけれどこれからの私に必要な作業なのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント頂いてとても嬉しいです

お返事できなくて申し訳ありません

読んでいると泣いてしまってどうしようもなくなってしまいます

悲しい思いをしている方もたくさんいて

私だけではないと、頑張らないといけないんだとも思います

お話を聞かせてくださる皆様に感謝しています

少しずつお返事できるように頑張ります