またもや杖の話、ロフストランドクラッチ


聞きなれない言葉ですね。

杖の一種です。

ちなみに、1点で支える杖をケインと言い2点以上で支える杖をクラッチと区別して呼びます。

両松葉杖はダブルクラッチと呼びます。


昨夜みた自衛隊を題材にしたドラマで、またもや誤りが有りましたので、どなたも指摘されていない様なので、たまらず投稿します。


前回、片松葉杖の使用法の誤りを指摘しました。左右の誤りです。

脚を怪我をした場合、傷めた側に杖はつきません。医学の常識です。


今回は、使う側(左右、今回の場合右脚に対して左手)は間違ってはいないのですが、ロフストランドクラッチの使い方の前後と意図が誤っています。


以前、街中で誤った使い方をされて歩き辛そうな方に(実際に困っておられた)、丁寧に使い方と理由をお伝えしてみたことがあり、お助けしたかったのですが、逆に怒鳴られました。


おっしゃられたことは

「テレビでこうやって使っていたから、ほっといてください」

でした。


悲しいですね。


ロフストランドクラッチは、本来、肘関節の支持力(伸ばしていられない)が必要以上にない方のためにカフ(輪っか)をつけて、肘関節が曲がらない様に工夫された道具です。カフは肘関節の肘頭に有るのが望ましいです。


防衛省の全面協力ならば、防衛医科大学校病院の協力も有るでしょうに、


困ります。


ロフストランドクラッチの使い方は、万国共通です。理由に則らず(のっとらず)に使う意味なんて有りません。


テレビジョンは、即時性が有り、また影響力か有りますので、注意して放送してもらいたいものです。


参学 導引吐納®︎  藤原將芳

#テッパチ! #防衛医科大学校病院