よく喋る女 | GRAZIE【グラッツェ】のブログ

よく喋る女

グラッツェブログをご覧の皆さん、こんにちは!!


グラッツェの幽霊部員オバケことモリオです。


皆さんは、自分のモラルについて考えたことがありますか?


この間、ふと考えさせられる場面に遭遇しました。


今日は、その出来事をお話したいと思います。




とある休日、喫茶店に行った時の話。


休日のティータイムということもあり、


店内はたいへん混み合っていました。


私は片手にコーヒー、もう一方の手に小説を持ち、


なんとか自分の席を確保した。


コーヒーの香りを楽しみつつ、まずはひと口流し込んでから、


煙草に火を付け、読みかけの本を開いた。


その時・・・・


隣に一人で座っている女性(おそらく20代前半)


が物凄い勢いで電話をかけ始めた。


煙草を片手に足を組んで話してる姿がやけに憎たらしい。


テーブル上には分かりやすく、


『店内での携帯電話の使用はご遠慮ください』


という注意書きがある。


店内全域に聞こえるほどの大声で話している為、


聞く気がなくとも、会話の内容が容赦なく耳に飛び込んでくる。


どうやら彼女は電話の相手に『彼氏への不満』をぶちまけているらしい。


他の客は皆、不愉快さと驚きを隠せない様子だ。


不運にも隣に座ってしまった私は、読書に集中することが出来ず、


じっと、その会話が終わるのを待った。


勝手に耳に飛び込んできた会話の内容は、


『彼氏が私のことよりマリリンを可愛がる』という嫉妬話だ。


“マリリン”とは飼っている“犬”のことらしい・・・・





(しるか!!)





というツッコミを心の中で叫んだのはおそらく店にいる全員だろう。





「私はコンビニ弁当なのに、マリリンにはちゃんと肉野菜炒めを作って食べさせるの!」





(食べたいのなら自分で作れ!!)





「マジ、あり得なくなーーい?」





(あり得なくはない!!)




ツッコミどころ満載の間抜けな会話は15分間におよんだ。


彼女が電話を切った瞬間、店内はホッとした空気に包まれた。




しかし、安心するのは早かった。


なんと彼女は携帯電話を置こうとせず、そのまま2件目に掛け始めたのだ。


しかも内容から話の順序に至るまで、


先ほどと寸分の狂いなく語り始めたのです。


少し店内がどよめいたが、彼女は全く気にする様子もなくマリリントーク。


帰り始める客もちらほら出てきた。




そして更に、彼女は15分後に3件目突入。



悪魔の時間は計45分間におよんだ。


彼女は3人に不満をぶつけたからだろうか、上機嫌な様子。


しょうもない話を3度も聞かされた人達は皆、呆れた様子。


彼女が携帯をテーブルに置いたのを見届け、


とりあえず、ひと安心と本を開いた時・・・・




彼女が立ち上がり、入口に向かって手を振り始めた。


皆が注目したその先に、まさかの彼氏登場。


(あれが例のマリリン好きの彼氏か?)


全員がそう思ったに違いない。


彼女はさっさと荷物をまとめ、嬉しそうに彼氏と一緒に店を後にした。


皆思ったことだろう・・・・




45分返せ!!



モリオでした。