ニキビの治療
ニキビの治療は 、面庖治療薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル)が登場してから、画期的に改善率が上がりました。
それでも、強い炎症を伴う嚢腫タイプ、皮脂分泌が多すぎて、新生が治まらないタイプなど、今の保険治療では治まらない重症のニキビの患者さん達がおられます。
そういう方達に、イソトレチノインという飲み薬の治療をしています。
イソトレチノイン治療は、海外では、 重症のニキビに対する標準治療薬とされていますが、 日本では 厚生労働省の認可が取れていないため、 保険には 適応されていません。
当院でもたくさんの方が 内服されておりますが、 ほぼ 確実に効果が出ます 。また治療が終了した後の再発も少ない治療法です。
重症のニキビは ずっと続く跡を残してしまう可能性が高いのです。
飲み薬、つけ薬をたくさん試しても、 効果が得られないニキビの方は、 将来 跡が残って 辛い思いをする前に、この治療を考えてみましょう、と おすすめしています。
治療期間はだいたい 半年から9ヶ月。
しっかり ニキビが出なくなるまで治療をします。
素晴らしい お薬ですが 飲んではいけない方がいます。
服用ができない方
妊娠中の方、妊娠の可能性がある方
妊娠を希望されている方
授乳中の方
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。 そのため、服薬期間中とその前後1か月間は妊娠してはいけません。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。
15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方
イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方
ステロイドホルモン剤内服中の方
うつ病その他の精神疾患で治療中の方
肝機能障害のある方
中性脂肪、コレステロールの高い方
ビタミンA過剰症の方
大豆アレルギー、ナッツアレルギーの方
副作用
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。
その他の副作用
皮膚や粘膜の乾燥症状
鼻の粘膜が乾燥した場合に生じる軽度の鼻血
頭痛 発疹、
眼瞼炎、結膜炎
筋肉痛や関節痛
肝機能低下
血液中のコレステロール値の上昇
脱毛(一時的なもので、内服終了後に回復します)
めまい、鬱、精神病(幻覚、幻聴)、自傷行為、自殺企図などの重大な精神疾患
吐き気
料金
薬剤は 海外からの輸入をしなければいけないため、
円安の影響を強く受けてしまい 値段が高騰しています。
今まで仕入れていた業者さんだけでなく、 他の業者さんでも、大変 値段が高騰していて、 今までの価格で提供することができなくなりました。
今回仕入れ分から下記の金額となります。
10mg /日 15日分 5445円
10mg /日 30日分 9790円
20mg /日 15日分 6750円
20mg /日 30日分 12730円
30mg /日 15日分 10725円
30mg /日 30日分 20350円
消費税と調剤料込みの金額です。
世界情勢が安定せず今後も 金額の変動があるかと思いますが どうかご了承ください。
気になる方は、診察時に是非お尋ねください