南イタリアの街「レッチェ」の恥ずかしい思い出。
こんばんは。
イタリアが好きな人は多いかと思います。
ほとんどの人が北イタリアに行くのですが、南イタリアも良いところです。
僕は「レッチェ」という街に行きました。
とてもすばらしい所です。
しかし写真がありません。
その理由は「この街がすばらしすぎたから」につきます。
しかり僕ははじめはイタリア鉄道の南の終着駅だから行こうと思っただけです。
「イタリア鉄道の終着駅に行ったことがある。」
これだけでかなりの満足度だったのです。
実際に以前にご紹介したティラノ駅もイタリアの終着駅です。
レッチェに向かう鉄道はさすがにガラガラでした。
客車は僕の貸切でした。「行く人がいないんだな~」と思いながら
コンパートメントでごろごろしていました。
そうこうしているとレッチェに到着です。
このとき僕はこの街のガイドブックも地図もありませんでした。
駅前には何にもありません。ちょっと歩いてみましょう。
どっかにオモチャ屋かコミックショップがあるかもしれない。
古オモチャ屋があってオモチャや雑貨が安値で売っているかもしれない!という考えを頭にしまいこみいざ出発!!
当時は今ほど「旅の楽しみ方」を知っているわけではなかったので、教会?ドゥオーモ??なんですかそれは?と言う感じでした。
今考えるともったいないです。
しかしレッチェはそんな雑念しかない僕にもスコーンとすばらしい町並みを見せてくれました。
入り組んだ旧市街を抜けると急に現れるバロック式の教会。
いままで僕が見てきたローマやミラノとはまったく違う町並みでした。
車のコマーシャルに登場するかのような綺麗な石畳の町並みの写真を撮り大満足で駅のバーでハイネケンをがぶ飲み!
ほろ酔いで帰路の鉄道に飛び乗りました。
しばらくしてハッと気が付き酔いも覚めました。
「カメラ忘れた!!」
数々の旅の思い出が詰まったカメラをホームにおいて来てしまいました。
僕はミラノに着いたら直ぐに駅から電話して連絡をしました。
答えは「残念ながらありません。」
しかし
「答えが即答すぎる。これは探していないに違いない!イタ公はいいかげんだからな!」
と妄想炸裂!!
僕は後日、もう一度へレッチェに行きました。
今思うとすごい行動力です。
もう一つカメラを持っていたので、同じ写真を撮ろうという目的もありました。付いたのは19時半ごろ。あたりは真っ暗!もう写真は取れません。
そこで駅員のおばはんに聞いてみます。
「僕の忘れたカメラありませんか?」
「あっ!あんた先日ミラノから電話で聞いた日本人でしょう?あのときないって言ったじゃない?わざわざ戻ってきたの?!
でもカメラは届けられてないよ。」
と言われてしまいました。
ひっ!!恥ずかしい!!
「かわいそうなジャパニーズボーイ…」と言われ、とぼとぼとまた列車へ。
このときもう僕は酒飲まない!と固く心に決めましたが
そんな誓いはどこへやら。
今ではもう街の概観で覚えているのは裏道の壁に、とても上手なスーパーサイヤ人孫悟空がかいてあったことぐらいしか憶えていません。
そのほか消えた数々の写真たち。
残念至極でなりません。
僕は過去旅行の写真を大量紛失したことが4回あります。
これはイスラエルの空港で没収されたことに続いて、2回目の失態です。
願わくばもう一度言って、写真を撮り晴れやかな気持ちで駅でハイネケンを飲みたいです。
と、こんなところでおしまいです。
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