「もやしもん」で思い出した「ピルスナー・ウルケル」についての雑記
夏と言えば?!何でしょう?
僕は夏にはバーテンのお手伝いをします。
バーテンと言ってもたいした事はありませんが、ビールの種類が沢山あるので、とりあえず飲んでその味を説明しないといけません。
ですが「これもいけます!」「こっちもいいです!」「飲み比べてください!」くらいのいい加減なアテントしかしません。
僕は一応、いろんな国でビールや酒を飲みました。ドイツでは朝からソーセージとビールでした。
チェコやオランダのビール工場も行ったりしました。
さて今日は「もやしもん」の8巻に登場するピルスナー・ウルケルのお話です。
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さてここチェコはプルゼニュにある
プルゼンスキー・プラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)醸造所
の門の前です。
ここはプラハから一時間半ほど電車に揺られて到着します。
歩いていく最中に地下通路を通るのですが、ちょっと怖かったですね。
中に入ると、レストランやショップがあるのですが、何でタンブラーとかかってこなかったのかと今更後悔。
「思いでは心の中に…」なんて吟遊詩人のようなことを言っていると、忘却の一途です。
そもそも僕はもやしもんを読むまでここに行ったことすら忘れていました。
「ウルケル?見たことあるロゴやなぁ」…と思って検索したら「行ったことあるわ…!」
「もう忘れたなぁ…!」もここまで来るとちょいと痴呆なのでは??
そのときは、ビールの銘柄を覚えてメモったり、コースターをもって帰ったりするのですが
しかし結局、それが難だったのかぜんぜん覚えていませんし、「苦かった。甘かった。アルコール度数が強かった。」くらいしか憶えていません。
それ以上に非常に印象深いものが2つありました。
ここでは勿論工場見学をするのですが、中にはいたるところに作業の人形が置いてあったりと不気味ムードです。
因みにガイドは日本語は無いので勿論英語です。
さて印象深い出来事 その1
そしてクライマックスは、出来立てのビールを飲ませてもらえることです。
このビールこそ!人生最高のビールです。
工場で出来立てを飲むうまさったらないです。元祖ピルスナーをビールの聖地で飲む!
これに勝るものなし!!
美味しいビールは本当ですが、最高なんてうそうそ!!。
はっきり言ってここは寒いです。地下のビール庫ですから、寒いしトイレは近いし…。
個人差はありますが、ここでキンキンのビール出されても困ります。
人生で一番飲むのに苦労したビールです。
印象深い出来事その2
ここでの印象を決定づけたのが併設されたレストランで出されているチェコ料理「コレノ」
老若男女がもりもり食っていました。
見た目はギャートルズのマンモスの肉。でっかい肉の塊にびよ~んとナイフとフォークがブッ指して運ばれてきます。
「アレは何か?」とウェイターに聞けば「ピグスニーだ。とても美味しい。ビールにあう!」と言う返事です。
「ピグスニってなんや?」と考えていたら、わかりました「Pigg's Knee」と言っていたんです。
ブタのひざでした。これが脂っこくてあっちのわさび(西洋わさび)をつけて食べると上手いのです。
肉とカワのプルプルを一緒に食べると格別です。ビールもガブガブ飲みました。
でも写真が無いんです。
僕はご飯が運ばれてくると先ず写真を撮る前に、食べてしまうので「あ!写真」と思うことには半分以上食べてからです。
以上の2つの印象が強くて「ピルスナーウルケル」を飲んだことは忘れてしまっていたんですね。
今回も「もやしもん」でも書いてありましたが、日本人は「ピルスナー」が大好きで、それ以外は「ビール」と言う感じがしません。
実際に、なんだかんだ言ってもキリンやドライが一番美味しく感じます。
僕は薀蓄が嫌いというよりも、なんだか外国のビールやワインを語ることをファッションのように扱い得意気に話されるととても面倒くさいと感じます。
僕はアジアのビール(タイガービア、シンハ、ビアラオ、ビアチャン)も好きです。
暑いアジアでちょっと凍ったビールや氷を入れたビールなんかも破格の美味さだと思います。しかしアジアのビールを一切語らず認めない「自称ビール好き」が大嫌いです。
結局は同じ「ビール」なんですが、「アジアのもの」として見下している「ヨーロッパ至上主義」な態度が許せません。
一方でギネスなどは日本人の口にはあまり合わないようで不評な場合もあります。
いま良く飲まれているのはプレミアムビールで、琥珀エビスなんかがウケが良かったと思います。
しかしそれも「流行」です。
結局味よりも何よりも大切なことは、楽しい話しを気の合う人と飲むことが一番良いのだと思います。
僕などは愚痴話とオタ話があれば、酒は2級酒でも、ホッピーでもその他の雑種でもなんでもいいです。
と、こんなところでお終いです。