自分に自信が持てないというのは

自分の人生のうち過去ばかりにフォーカスしているのが大きな要因です。

他人に対しても「過去の印象だけにとらわれない」ということが大事です。

たとえば会社内であなたが管理職で部下の評価をするとき、

「人事評価」の点数は、部下個人の「過去の行動」が基準につけると思います。

しかし評価面談の中で部下の「未来への期待」まで言及されてますか?

ふだんの様子を見ていないと話が噛み合わないですね。

人事評価制度に対し悪い印象の方は

「うちの管理職はオレ(私)のことを普段全然見ていないくせに

評価をつけやがる」と言われます。

あなたやあなたに近い人はできるだけ言葉を尽くして相手をわかろうとしているでしょうか?

講演家の鴨頭さんが講演のお話で推奨されていらっしゃることがあります。

「ノートを用意し」「同僚、部下一人一人につき100個良いところを書く」「それを朝礼で言う」

それを実際やった人が「ヤバい、なんか書いているうちに泣けてくる」と言っているそうです。

人の発する言葉は感情表現に全然追い付いていなくて

今ある言葉のいろいろなバリエーションを創作しながら

できるだけ人の心に近くなる試みがなされています。

たとえば「限りなく透明に近いブルー」とかいう言葉です。

 

喫茶店で女子高生ふたりが話していました。「このパフェやばくない?」「うん、めっちゃヤバい」「このヤバさたまらないよね」「わかる~」

人は感情を言葉に乗せて表現しているのです。自分から言葉を端折ったり出し惜しみするのは人間らしさを自ら奪っているようなもの、とも

鴨頭さんはおっしゃってます。

あなたがもし人間関係を良くしたいと思うのなら

「相手の関心に対して関心を持つ」ことが必要です。

特に夫婦関係を良くしようと思ったら男性はとくに

女性の興味に関心を持ちましょう。

 

私は「嵐」ヲタの奥さんとコンサートに行くうちに

嵐の歌をほとんど覚えてしまいました。

歴史ヲタという意味も話題が合います。

岐阜の大河ドラマ館に行ってきました。「麒麟が来る」の主人公明智光秀の出生地、岐阜です。

斎藤道三役の本木雅弘さんがドラマの中で言ってました。

「美濃には海がない。美濃の人が一生懸命田畑を耕して収穫して得た一年の収入を

尾張は貿易、港から入ってくる海の幸で美濃を軽く超えてしまう。海が近ければ国が潤う。

尾張と手を組めば美濃の人を潤すことができる」

人の上に立つ人はこういう「抽象思考」(俯瞰した)見方ができます。

一方、誰それがこういったからとか誰が気に入らないとか

そういった抽象度の低い見方からでしか動けない人もいます。

人が縁起を書き換えるのは(関係性を大きくかえるのは)

かならずその人に影響を与えている人がいるからです。

斎藤道三を討ったのは息子の斎藤義龍ですが

部下の斎藤一鉄が義龍に実際父親に歯向かうようにたきつけていました。

昔も今も組織が崩壊するのはこういった人間関係の感情のズレからなのです。