私は学習塾勤務の経験とプロの家庭教師としての経験が長く、

数百件のご家庭にうかがって子どもさんやその保護者の方と話をしてきました。

 

その中でも一家の大黒柱であるお父様の職業が

「医者」

というご家庭に縁があることが多い気がします。

 

ですからいわゆる「高所得者」の生活や考え方を知る機会がそれなりにありました。

 

仕事も順調で家庭円満、お金もたくさんある、、、こういうご家庭は実際にたくさんあります。

 

自分の人生が豊かなものであると実感されている方とそうでない方との違いは一体何から生まれるのでしょうか?

 

うまくいっている人の共通点は

「人生を雑に生きていない」

ということがあります。

 

逆に上手くいっていない人は

「人生を雑に」扱っています。

雑に扱うとは

自分の人生について真剣に考えようとせず、

これからのビジョンもなくただ流されるままに生きて

「楽しくない。おもしろくない。」

と被害者意識でうまくいかないことを自分以外の人やモノのせいにすることです。

 

たとえば以前こういう生徒とその親がいました。

小学校6年生で私立の学校に通っていたこどもです。

中学受験の学習のため保護者様と私が契約をして指導に当たっていました。

この子どもは私が話をしているときにポケットに手を突っ込んで聞いていることが多く、

「君の学校では先生が授業中にポケットに手を入れて話を聞くように教えているのか?」

と聞きましたが

手を出してはまた入れるの繰り返し。

成績も超低空飛行。(模試の偏差値40くらい)

子どもに「聞く姿勢がない」から当然のこと。

学校でも同じことで先生に叱られ

あまりの成績の悪さにお母様が学校に呼び出しを受けることもあるそう。

 

 

授業後に保護者の方に授業の内容を報告するのですが

あろうことか

私が話をしている間、保護者の方もポケットに手を入れてました。

(ああああ、あんたもやっぱりそうかい)

(そら、子どももマネするわ)

と心の中でツッコミを入れながら

報告をいつも通りやってあとは何も言いません。

 

当然のことながら「聞く姿勢」がなってないと

聞いた内容も頭に残りません。

貴重な時間とお金を使っていったいこの親子はなにやってるんでしょうねえ。。。。

 

契約上、よほどの事情がない限りこちらから契約解除はできないのですが、

こういうご家庭は案の定、

「お金かけた割には成績が上がってない」

という理由で辞める旨を伝えてこられました。

 

お母様の被害者意識からすると

「(あんた)のせいで成績が上がらん。クビを切ってやった」

ということなんでしょう。

こうして「問題の根本」についてじっくり見つけて話をじっくりしないまま、

塾や家庭教師をコロコロ変えても成績は上がることはありません。

 

そんな時わたしは

まるで某居酒屋チェーンのあいさつのように

「喜んで~」(クビになります)

と心の中の声を聞きます。

やる気がない子どもにずっと付き合うのはお互いに時間のムダです。

 

「生徒をやる気にさせるのがプロの仕事だろう」

と言われそうですがそれは「人としての基本的な姿勢」ができている前提があったうえでのことです。

 

「今月末までで終了ですね。そうするとあと2回で終わりですね。ありがとうございます」

と言うと

「向こう」は

「キョトン」とされてます。

必死で辞めないように説得してくれるとでも思っていたのでしょうか?

 

この子ども自身は非常に素直な子で何でも話してくれます。

一度,この子は母親と1週間くらい家出をした話をしてくれました。

「何で家出したの?」

「お父さんがお仕事で行ったアメリカから、お父さんと女の人が一緒の写真が送られてきたから

お母さんがお父さんをたたいて僕と家出した。」

大変申し訳ないのですが笑ってしまいました。

 

実は家の中でお父さんとお母さんが仲が良くないのも学力に影響することがあります。

 

子どもに変わってほしかったら大人自身が自ら「在り方」を示す。

子どもは親の心を実演する名優です。