器のサイズをまず見ること!

 

暑季に向かうタイの気候は本当に最悪だ。雨が降らない季節が3ヶ月以上続き気温は日中は34度以上になる。大気中に埃や塵が混じって空気が非常に悪くなる。さらに悪いことに近年のPM2.5が大都会バンコクの上空を覆って白灰色に煙っている。

ようやく落ち着いてきたコロナ禍に常時着けていたマスクが、今度はPM2.5対策に引き続き着用し続けなければならないという、皮肉な環境汚染の中で生きていくタイの人たち(私もか?)が哀れに思う。

 

意を決して今日はこの「白い霧の世界」から脱出とばかり、週末乗馬のホームグランド&避暑地リゾートのカオヤイ国立公園へ避難することにした。とはいうもののリゾート予算がたっぷりあるわけでないので、乗馬クラブ(OK Corral Khaoyai)のオーナーである友人を訪ねて、西部劇に出てくるようなお洒落なサルーンで終日駄弁ることにした。

 

その前にランチをどこかで済ませておこう、と財布の中身の薄さに失望しながら、今日はステーキとワインと寿司は止めておこう(笑)そういえば信号脇の小さな食堂があったなぁ…ここの”クイッティオ”(タイ式ラーメン)は地元で有名なくらい安くて美味しい、つまり”行列のできるクイッティオ屋”、そうだそこへ直行!!!

クイッティオ・ペット

 

12時ジャストということもあり、小さなテーブルを敷地いっぱいに並べただけの食堂はほぼ9割以上の地元の客、観光客で埋まっている。観光客もさすがに知ってるんだ、口々に”ここだよ、ここだよね、あの美味しいクイッティオ屋さんね…”などと和気藹々の食べたいモードが広がっている。観光で来たのならもっといいもの食いに行けよーと言いたいところだが、そっか、ここが究極の”もっといいもの”のクィッティオ食堂なのか!(笑)

 

今では店のオーナーの息子さんが、注文から会計を仕切っており、空いてるテーブルをみつけて座るやいなや、彼がさっと注文を取りに来た。ここからが「後悔しないクイッティオ注文ルール」の発動だ。

 

1.席に着く→なるべく扇風機の前が涼しい

2.隣の客のテーブルに乗ってる麺を確認(汁あり/汁なし、麺の種類)→それでこの店の”定番”がわかる

3.好みの麺の種類と汁あり/汁なしを素早く決める。→素早く決めないと隣の席の注文が先に通る。

4.更に隣のテーブルに乗ってる麺の器の大きさを確認 →あまりに小さいと二杯、三杯頼まないと物足りない。

5.器が小さい場合、麺の量も日本のワンコ蕎麦並みに少ないので、最初の注文で違う麺の種類と汁ありと汁なしを注文しておく。→ここ重要!!

4.飲み物は基本コーラ(笑)→なぜかコーラが麺に合う。

5.(番外編)時々テーブルに小さな袋に入った”雷魚の皮揚げ”が置いてあるので汁あり麺の汁につけて食べると最高に美味しい。→無料ではないので注意が必要

 

ざっとこんな感じかな。というわけで僕は最初に注文時に3杯も頼んでしまい、お腹が超パンパンに膨れてしまい凹ますのにしばらく時間がかかります。また、この店には自家製のアイスクリームもあって、ドリアン味(今日はこれ!)、ココナッツ味、バナナ味、マンゴ味なんかがあったりして、ずばり言ってリゾート地の高級レストランでステーキ&ワインの料理より、美味しくて、安くて楽しいワクワク感がありすぎたりする。

 

 

カオヤイのリゾートで庶民的なクイッティオの幸せランチを満喫したのに、PM2.5の大都会バンコクを目指して帰るのが唯一の憂鬱なんだけどね(笑)