その名も”滝キッチン”

南国アジアのジャングルを流れる川といえば、なんだか大蛇や虎がいて手長サルが森の中にいそうな雰囲気。でもここサラブリ県南部の森林地帯にはきれいな滝があって、小川では水遊びができたり、川沿いに美味しいタイ料理のレストランがたくさんあって休暇のタイ人達で週末は賑わっているのだ。日本でいう軽井沢?(行ったことないけど)みたいな避暑地になるのかな。

 

乗馬が先か、グルメが先か・・・森の中の小川を登っていけば友人の乗馬クラブがある。クラブというほど上等なものではないけど、林の中に作った大きな馬場と、エンデュランス練習用の大きなトレイル馬場がある。馬のいななきがこだまするような静かな林で今日も乗馬に来たのである。夕方に乗馬する予定なので、最初からこの店にランチに行くつもりで自宅を出てきたのだ。もう”あの”メニューが脳裏に浮かぶと運転中も涎が出てきてしょうがない。

その名も「滝キッチン」!店に着くと”いつもの”(ってそんなしょっちゅう来るわけじゃない)川に面したテーブルへ案内してもらう。これが特等席!川のせせらぎは世界共通、癒やし効果たっぷりの自然のBGMを聴きながら、メニューは定番のこれこれこれ!

 

 

まずは軽く「向日葵の苗炒め」、この付近は向日葵の栽培で有名で向日葵から取れる植物油などの生産高は国内トップなのである、そして「魚のすり身揚げ」、歯ごたえのいい、魚肉を薄くバジルの葉で揚げたさつま揚げみたいなもの。そして最後の超定番の激ウマ辛酸スープの「グリル地鶏とキンカン(肝卵)とキノコのスープ」(聞いただけで涎が…)こんがり炭火で焼いた地鶏とキノコがスープを完璧に仕上げてる。肝卵はこれでもかというくらいにスープの中を転がっている。まさに激レアと言える、おそらくバンコクの都会のレストランでは作れない贅沢すぎる逸品なのだ。

せせらぎの音を聴きながらの食事はタイ料理の辛さをマイルドに抑えてくれる効果がある。(ほんとかな?)夕食に来たらカオヤイ産の赤ワインでもいいかな…と乗馬のあとにまた来たいなぁなんて思いながら、林の中を馬と一緒に駈けながら考えたりするのである。