翌朝、ジャックが目を覚ますと他の3人は既に朝食を摂っていた
「わりい、寝坊したか?」
「お気になさらず」
申し訳なさそうに来たジャックに朝食を手渡しながらリアが言った
出発の準備を整え、一行は再び馬車にい乗り込む
「このまま順調に進めば昼過ぎにはマスト領に入れそうですね、今晩は宿に泊まれるかもしれません」
「マスト領ね…私初めて行くんだけど何があるの?」
「マスト領は武器や防具の職人が集まってるとこじゃなかったか?」
「そうですね、でしたら予備の武具を調達しましょうか」
そうして今後の予定を3人で決定する
ちなみにシグは寝ずの番だったので今現在爆睡中である
まもなくマスト領に入ろうかという時に、一行の馬車が停車する
「ん?どうかしたのか?」
「ちょっと見てくるわね」
アニスが様子見に馬車の外へ出ると、馬車が盗賊の集団に包囲されていた
「おい見ろよ!中々の上玉だぜぇ!」
「貴方達、この馬車は勇者一行の馬車よ!この馬車を襲うという事は人類全てに敵対するのと等しいことよ!」
「ハッタリだ!さっさと投降しろい!」
盗賊達の言葉にアニスは静かに肩を落とす
「貴方達、せめて一撃で死ねるように祈りなさい」
アニスの手にはいつのまにか杖が握られており、その杖がアニスの魔力を受け光り始めた
馬車の中ではリアとジャックが不安そうに顔を合わせていた
「大丈夫でしょうか…」
「ああ、流石に一人だけで賊の相手は心配だな」
「ああ、いえ、私が心配してるのは盗賊さん達が生きて…」
「ただいま、終わったわよ」
リアお言葉を遮るようにしてアニスが馬車の中へと戻ってきた
「大丈夫だったか?」
「誰の心配してるのよ、私、こう見えても“賢者”よ?」
そして馬車はマスト領を目指しで動き出した
盗賊達の無残な亡骸をそこに残して…