過去記事 2019年


小国であったプロイセンがフランスを破り、ヨーロッパ第一国ドイツとして躍り出た。


訪問した日本の使節団へ助言したビスマルクの言葉

『世界の各国は、みな親睦、礼儀をもって相交(あいまじわ)っているが、それはまったく表面上のことで、内面では強弱、相凌(あいしの)ぎ、大小相侮(あいあなどる)るというのが実情である。

私の幼時には、わがプロシアがいかに貧弱であったかは、諸公も知られるところであろう。このときにあたって、小国の状態を親しく閲歴してきた私が、つねに憤懣(ふんまん)を抱いていたことは、いまにいたっても決して忘れることはできない。」

「いわゆる公法(国際公法、万国公法)というのは、列強の権利を保全する不変の道とはいうものの、大国が利を争う場合、もし自国に利ありとみれば公法に固執するけれども、いったん不利となれば、一転、兵威(兵力、武力)をもってするのである。だから、公法はつねにこれを守らなければならないというものではないのだ。」

『これに反して、小国は孜々(しし、熱心に励むさまの意味)として外交の辞令と公理とを省顧(しょうこ、かえりみての意味)し、決してそのワクを越えるようなことはない。そして、自主の権を保とうと努めるのだが、大国の〝黒を白といいくるめ、相手を凌侮(りようぶ=他人をばかにしてはずかしめること』したりする政略″にあえば、ほとんど自主の権を保持することはできないのがつねなのだ。」

「小国がその自主の権利を守ろうとすれば、その実力を培う以外に方法はない」


強くなければ、何も出来ないと云う真実 (゚A゚;)ゴクリ