讃岐の国に源氏の位五位の大夫がおったが乱暴者で殺生を為し、人の手足を折ることなどなんとも思わぬので国中から極悪人と恐れられていた。
もちろん仏法も知らず坊主を毛嫌いしていた。
ある時寺で講があり、人々が集まり僧が説法をしていた。
どれ、詰まらぬ話なら酷い目に遇わせてやると乗り込んだ。
僧から、西方浄土の話を聞くと大夫はたちまち髪を落とし、西へ向かって歩きながら阿弥陀仏を呼んだ。
阿弥陀仏よや!おーいおーい!
阿弥陀仏よや!おーいおーい!
如何なる難所もひたすら西へ西へ、仏の名を呼びながら進んだ…
途中の、寺で僅かの食べ物を乞い更に西へ阿弥陀の、名を呼びながら進んで行った。
気になった僧は数日経って大夫の後を追うと大夫は西の海が見える大木に跨がり阿弥陀仏を呼んでいた。
おう、お坊!儂は声を聞いたぞ!
大夫はたいそう喜んで僧に語った。
僧が食べ物を渡そうとすると、いやまだ残っておるから必要ないと断り、阿弥陀の名を呼んだ。
すると遥か西の彼方から「私はここにいるよ…」と返事が聞こえた。
それを聞いた僧は悲しく尊く感じ、泣き伏したのだ。
僧は大夫に七日後に来てくれと頼まれたのだが、再び訪れると大夫は息絶えて、その口からは美しい蓮の華が咲いていた…
もちろん仏法も知らず坊主を毛嫌いしていた。
ある時寺で講があり、人々が集まり僧が説法をしていた。
どれ、詰まらぬ話なら酷い目に遇わせてやると乗り込んだ。
僧から、西方浄土の話を聞くと大夫はたちまち髪を落とし、西へ向かって歩きながら阿弥陀仏を呼んだ。
阿弥陀仏よや!おーいおーい!
阿弥陀仏よや!おーいおーい!
如何なる難所もひたすら西へ西へ、仏の名を呼びながら進んだ…
途中の、寺で僅かの食べ物を乞い更に西へ阿弥陀の、名を呼びながら進んで行った。
気になった僧は数日経って大夫の後を追うと大夫は西の海が見える大木に跨がり阿弥陀仏を呼んでいた。
おう、お坊!儂は声を聞いたぞ!
大夫はたいそう喜んで僧に語った。
僧が食べ物を渡そうとすると、いやまだ残っておるから必要ないと断り、阿弥陀の名を呼んだ。
すると遥か西の彼方から「私はここにいるよ…」と返事が聞こえた。
それを聞いた僧は悲しく尊く感じ、泣き伏したのだ。
僧は大夫に七日後に来てくれと頼まれたのだが、再び訪れると大夫は息絶えて、その口からは美しい蓮の華が咲いていた…