彼は気難しいと有名で、相手をする秘書が何人も代わっていた。
高野は運転手として雇われていたが、勤勉で誠実な事が認められ雑務を任せられるようになり、いつしか「秘書」となった。

大の親日家になる彼は、使用人を日本人ばかりに揃えた事もあるそうだ。
「日本人はみんな親切で正直だ。何をやるにつけ、信用ができる。そのため自然と日本人が好きになった。こんな人たちを作り出している日本という国は、一体どんな国だろう?一度行ってみたいものだと思い始めた」
しかし彼の新しい夫人は「差別と反日」であり、彼は彼女に折れる形で高野を解雇する。
彼は生涯後悔していたらしく、授賞式の会場で着物を着た女性に「私、日本人です」と挨拶されると「ジャパン」と言ったきり涙を浮かべ、ずっと黙って堪えていたのだ…