今年のワールドシリーズは大谷翔平が絶好調だったので、ドジャースが今年も優勝するのだと思っていたのですが、段々と勢いがドジャースからブルージェイズへと移ってきてしまいました。
原因はドジャース監督のデーブ・ロバーツの迷采配って思われているのが、実情です。
何処が迷采配というと…
1.毎日出てくるトライネンとバンダ
先発ピッチャーが6回ぐらいまで少ない点で抑えてゲームを作っても、トライネンとバンダを出して挽回不可能な点差に広げられてしまって惨敗というケースを繰り返している。
左腕バンダは左バッター用だが、初戦で左のアディソン・バージャーに満塁ホームランを浴びている。また、同じ初戦では左腕のスネルが、やはり左のヴァーショにツーランホームランを浴びている。
つまり、左投手を苦にしないブルージェイズの左打者のところでバンダを使って先発投手の残したランナーを返し、その後球種がスイーパーぐらいしかない球速の遅い37歳のトライネンを使って打たれて万事休すになっている。
ロバーツは普段から頑なに左と右にこだわっている。例えばブルージェイズのトレイ・イェサベージ投手は右投手だが、左打者よりも右打者に打たれているのだが、そんなデータなんかロバーツは気にしていないようだ。
第3戦は6回から7回二死まで好投を続けていたロブレスキーを代えてトライネンを投入して点を取られてしまわなければ、大谷のホームランで5対4で勝っていたのだが、結局延長18回まで試合をやらなければならなくなってしまった。
この試合でドジャースの選手はほぼ全員最後まで試合に残っていたが、ブルージェイズの方は捕手のカークを始め半数近くの先発メンバーが、途中で交代して休息を取っていた。
投手交代のタイミングも悪い。第4戦の大谷も第5戦のスネルも7回まで投げさせるのなら最後まで投げさせればいいものをランナーが溜まったところで交代させるので、その後のバンダやエンリケスもかなわない。ランナーのいない回の初めから投げさせるべきだ。ロバーツは2018年にも好投していた投手を交代し、後のピッチャーが打たれて今のアメリカ大統領のトランプに批判されている。
明日の山本がせめて8回まで投げて佐々木で締められたらいいのだけど、その前にトライネンが出てきたらブルージェイズの優勝が決定的になりそう。
2.外野手だったムーキー・ベッツは遊撃手コンバートで打撃不振?
遊撃手を本格的にやらされる昨年までは40本近くのホームランを打っていたムーキー・ベッツは昨年からホームラン数が激減している。
そして今年のワールドシリーズも打撃不振に陥ってしまっている。そりゃそうでしょ。遊撃手ってそう簡単にできる守備位置じゃない。守備練習に多くの時間を使い、打撃の方に集中できなくなってしまったのではないだろうか?おかげで今年は遊撃手としてゴールドグラブ賞にノミネートされているけど、それはもともとあった打撃力と引き換えなのではないだろうか?
とにかく、あの第三戦のトライネンへの交代による失点から招いた延長18回の疲労が大谷を始めとするドジャース選手に見られることは確かだ。
そう、ドジャースの最大の敵はブルージェイズではなく、『トライネン攻撃』で絶好調だった大谷の勢いを止めたデーブ・ロバーツ監督なのだ。
明日の試合で山本がロバーツに途中交代させられてトライネンが出てくる展開にならぬよう神様にお祈りするとしましょう。

