日本三大花街（はなまち）の一つと言われた丸山は寛永１９年（1642）市中に散在していた遊女屋を官命により一箇所に集めたのが始まりです。
肥前長崎丸山郭中之風景 長崎丸山遊郭の古写真 史跡料亭「花月」
（左下、▲門が花街の入り口にあたる二重門、現在の交番付近です
唐人やオランダ人の姿がある処から国際的な花街だったことが読み取れますね～）
～丸山郭中之風景より～
丸山は江戸時代、海外貿易の発展とともに栄華を極め上方から多くの貿易商や
知名士が集まり元禄時代に全盛期を迎えています
丸山の遊女数は元禄５年（1692）には1,433名を数えるほどでした。また江戸時代後期には日本を代表する漢学者で歴史家の頼山陽（らいさんよう）や幕末の志士坂本龍馬なども訪れています。手彩色の絵葉書は明治後期から大正期のもので史跡料亭
花月（かげつ）から長崎検番方面を眺望したものです。
丸山花街周辺の地図 長崎随一の飲み屋街
「思案橋」 見返り柳＆思い切り橋
嘗てこの界隈を丸山の入り口「山の口」と称し右と左の別れ辻に小橋があり
「思い切り橋」と名付けられた。橋畔の一樹の影長くたれ、色街の夜を朧にするものは見返り柳である、江戸、吉原の見返り柳と東西に於いてその意を一つにするものである。さて花街風情に残すのが（思案橋）。流行歌「思案橋ブルース
」等に歌われ
戦前まで「思案橋」の入り口には川が流れていて橋が架かっていたという。花街時代に男たちが行こうか？戻ろうか？と思案したということからその名がついたという。
そしてこの橋を渡り、いよいよ思い切って花街へ行こうかと心を決めた渡ったのが
「思切橋」ですね～
山の口の案内説明板 郭内入口の門があったレトロ交番前 坂本龍馬之像
交番の右上が丸山公園 （丸山公園内にある）
史跡料亭「花月」正面 長崎検番 長崎三昧のポスター
寛永19年（1642）創業
花月前の丸山本通りを左に歩くと嘗ての外国人専用の遊郭「松月楼」（築100年以上）の長崎検番が見えます（九州では福岡の博多券番と長崎検番だけと聞きますが
長崎は現在は２０名の芸妓が伝統を受け継ぐ担い手として日々稽古に励んでいるそうです）
長崎▲丸山花街の碑 隣接する風情ある階段を上る 西洋料理「福屋」跡
（どうもこの場所が遊郭の東端になるらしい） 現在は石垣・階段を残すのみ
高島秋帆（たかしましゅうはん）の旧宅跡（国指定史跡） 石倉
（ここはテーマではなく、
つい歴史勉強で名を見つけ寄り道して訪れました）
高島四郎太夫茂敦（秋帆）は町年寄り高島家の１１代当主で荻野流砲術を父に学び
砲弾の鋳型をオランダから輸入し西洋式砲術
を研究しました。
階段を上り始めると迷路やっと「中の茶屋」 中の茶屋の庭園
中の茶屋は遊女屋の築後屋が茶屋を設けていたところで
ここで遊女とデート
するのが粋人（すいじん）の遊びだったようだ。
そういえば幕末期に作られた民謡「長崎ぶらぶら節」には「遊びに行くなら「花月」か「中の茶屋」の歌詞がある。また築後屋の遊女「富菊」が寛政２年（1790年）に
奉納した手水鉢があります。
梅園身代り天満宮 映画「長崎ぶらぶら節」ロケ地 花柳界に有名な「愛八」
天満宮は遊女屋や芸者さんに人気が高く多く参拝に訪れたようです
神社の創建は元禄１３年（1700）
御神牛（撫で牛）牛と自分の体をお互いに撫でると健康になり、頭を撫でると
知恵がつくらしい。こちらは歯通狛犬、狛犬様の口に水飴を含ませるとたちまち
痛みを取ってくれるそうです（本当かな？）また梅塚（梅の玉垣）の中には
梅の種がいっぱいで遊女や芸者衆たちは自分の家で食べた梅干の種を持ってきてここに入れ参詣していたようです。
風情ある石畳や石段を歩く
「見返り柳」前にあるカステラ本家福砂屋
中の茶屋～天満宮を下りてきて、嘗ては芸妓たちがそぞろ歩きしていた
と思われる石段を振り返る・・・いいね～
店頭のシショーケースに並んだカステラの商品 店から頂いたカステラ読本抄書
店員の方とお話…歴史探訪ですと言ったらカステラの読本抄書とツールを頂きました
ここで思わぬハプニング
お土産にキューブやカステラセットを購入し
お会計でカード決済しようとしたら「財布が無い！」
花街巡りで落としたかも？
土産のカステラをお取り置きしておいて、レトロ交番に駆け込みと公園周囲を探しました・・・一人旅行って用心しないと、こんな時どうします？個人信用もなく
丸山公園隣の有料駐車場に車を駐車してあり、支払いも出来ない状態です。
レンタカーの車のキーだけは私のボッケに入っているだけです。
（免許証も、カードも、現金も、保険証もニトロの薬も・・全部財布
の中です）
暫く冷静に考え、最初の駐車場の車の中を調べましたら、ありました
花街の資料を入れたトートバックに入れたつもりが運転席の下に落ちていたのです
助かり
「ホット」しましたね。今後も十二分に気を付けて
ホテルに戻りました
ピグ友さんいつもピグ部屋に訪問や
ブログイイね「ありがとうございます！
またブログをご覧になっている皆様に
「ありがとうございます」感謝
