皆様今晩は、せいほうです。
大河ドラマ『八重の桜』が始まり、また先日は蝦夷(えみし)=アイヌの英雄、阿弖流為(アテルイ)を題材にしたドラマが放映されるなど、東日本大震災以後、東北地方の歴史が知られる様になっています。
どちらも大きな闘いで“敗北”した側の視点で描かれており、非常に興味深い作品です。
震災といえば一つ気付いた事が。
先日、清水寺を訪れた際、本堂に陸前高田流木松坐像という、大日如来が安置されていました。
以下、ニュースより抜粋。
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清水寺に仏像安置 陸前高田の松で制作
東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松を使い、鎮魂と復興を祈願して制作された仏像「大日如来坐 像」が1日、京都市の清水寺へ安置された。
仏像は高さ約2・7メートル。清水寺が震災前に、京都伝統工芸大 学校(京都府南丹市)に制作を依頼。震災後になって「陸前高田の松を仏像で再生したい」と考えた学生らが約30本分の流木の角材を取り寄せ、昨年夏から作業を始めた。
昨年11月の来日で京都を訪問したブータンのワンチュク国王夫妻 のほか、全国の1万人以上がのみを入れていた。
4月26日には陸前高田市でお披露目され、法要が行われていた。
(2012年5月 1日)
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以上の経緯があり、清水寺では東日本大震災で犠牲となられた方達に、祈りが捧げられています。
先日知った事ですが、京都の清水寺は蝦夷を征伐した征夷大将軍・坂上田村麿呂によって、創建されたそうです。
そして驚くべき事に、蝦夷の英雄阿弖流為(アテルイ)と、仲間の母礼(モレ)の石碑が建てられています。
坂上田村麿呂は、500人の仲間と共に投降してきた阿弖流為達の助命を朝廷に嘆願するも受け入れられず、結局阿弖流為と母礼は河内の国で生涯を終えます。
蝦夷の英雄の名が残り、東北地方を制圧した坂上田村麿呂の創建した清水寺から、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興が祈られる。
何か不思議な因果というか、そこに東北のアイヌの人達や阿弖流為の遺志を感じるのです。
世の中は不思議です。
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浅田征朋