私が、壊れた時計を自分で修理しようとしていると、


若いスタッフ達は、買い換えようという。


消費文化の中で生まれ育った、若者達の発想だ。


私の若い頃は、時計は修理しながら、大事に長く使うのが当たり前だった。


親子代々、受け継ぐこともあった。


腕時計にしても、懐中時計にしても、柱時計にしても、修理するのは当たり前。


時計だけに限らず、壊れたら直して使う。


歴史上の偉人だって、割れた茶碗を、接着して、焼き直して使っている。


日本人は身の回りのもの、一つ一つを大事にした。


どうしても、捨てざるをえない時は、


一つ一つに、まるで魂が入っているかのように感謝しながら、詫びながら捨てた。


これは、遠い昔の日本の話ではない。


いつから、使い捨て文化が当たり前になってしまったのだろうか?


合掌、
藤岡弘、


藤岡弘、オフィシャルサイト

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