俳優を志したのは、映像に魅せられたからなんだ。


そこに未来の夢を見た。


四国という田舎にいた時に、唯一の娯楽は映画だった。


その中の音楽、当時の映画音楽にものすごく影響を受けた。


スケールと浪漫をそこに感じた。ワクワクする程ね。


単身東京に来て俳優として修行中にも、映画の世界に魅せられ、
やっぱり映画を見続けた。


未知なる世界を知り、ますます夢が広がり満たされた。


当時はハリウッドのウエスタン映画やフランス映画、


イタリアのマカロニウエスタン(注:イタリア西部劇の通称)とか。


ジョン・ウェインなどの映画が当時大ヒットしていて、影響を受けた。


ウエスタン、好きだったなぁ。
あの開拓者達のエネルギー。


特にマカロニウエスタン、最高だった。


フランス映画の世界も芸術的で感動した。


男の浪漫が満ち溢れていた。


ジャン・ギャバンとかリノ・バンチェラとかアラン・ドロンとか。懐かしい。


音楽が流れてくると胸が熱くなって、感動がくる。


今でもマカロニウエスタンの映画音楽を聴くんだが、


その時は、不思議なもので、
もう青春時代に戻ってしまう、
体が震える。


浪漫だな!


だから私のCDアルバム「愛こそすべて 合掌、 」 の時に、


当時流行した曲「男の世界」をカバーで歌えたから、とても嬉しかった。


通過してきた想い出が、残ってるんだな。


あの頃の映画、そして映画音楽は、
私の人生にとって勇気と夢を持たせてくれた。 


合掌、
藤岡弘、



藤岡弘、オフィシャルサイト

侍語録@Twitter