サムライジムからは2人が出場しましたが、決勝まで残ったのはTuan選手のみとなりました。
69kg級、もともと優勝候補とされていた二人
Tuan VS Hai
実は去年はサムライジムのTuanがチャンピオンに、Haiは棄権のため準優勝となっています。
1年越しに、真のチャンピオンを決めましょう!
お互いにこの1年間でずいぶんと成長し、スタイルも変化してきています。
特に相手のHai選手はプロデビューし3戦無敗と勢いもあります。
対するTuanも2016年にホーチミンで開催された「日越プロボクシング交流戦」にてプロデビューしています。負けはしましたが、観客を釘付けにする激闘を演じた選手です!
アマチュア大会の決勝がプロボクサー同士の戦いとは何とも贅沢ですね♪
ウォーミングアップからかなり気合も入ってましたね。
そして今回我々のサポートについてくれたのは、何とベトナムのトップレベルで活躍しているSoi君。
(写真でTuanにグローブはめてくれてる子です)
彼の試合はレベル高すぎて会場が震えるほど盛り上がります。
たぶん、僕が現役ピーク時でもやられちゃうんじゃないかな?
対戦相手のHaiは本来は64kg級ですが、Soiが出場するとのことで69kgに上げてきたとの噂もちらほらと。
そんな彼、サポートに付いてくれるのは何とも心強いですが···
いつもセコンドで、すっごいうるさいもんで。
僕の指示はかき消されるんですよね···
普段は、笑顔がイケメンで礼儀正しくクールな子なんですが。
試合が近づくにつれ段々と緊張感もあがってきます。
しっかり汗もだしたとこで、いよいよ入場です。
リングイン前の最後のアドバイス
シンプルに
「あとは気持ちだぞ!見せてこい」
1R、お互いにジャブの差し合いから。
ジャブではやはりHaiのほうが一枚上手です。
なかなかTuanの距離を作らせてもらえませんね。
だんだん相手のリズムになりかけたとこでゴング。
インターバルで、簡単なアドバイスをと近づいたとこで···
リング下からよじ登るんじゃないかという勢いでSoiが怒涛の口撃ラッシュ···
興奮で早口すぎて呂律がまわってない。
Tuanもキョトン。
結局、インターバル中Soiがしゃべり続けてましたよ。笑
まぁ、Tuanもやるべきことはわかってるはずなので信じましょう!
2Rは少し攻撃の姿勢を強めるも、Haiの絶妙なアッパーが邪魔をしTuanのパンチは空を切る展開が増えてきた。
3R、最終ラウンド。
もう後は倒すしかないポイント差です。
相手は完全にリズムを掴み、コンビネーションをまとめては自分の距離に戻るという、なんともまぁ落ち着いたボクシングです。Hai、ほんと上手になりましたね。
クリーンヒットを次々と貰いながらも、気持ちを切らさず前に出続けるTuanも立派なもんです。
最後までうまくさばかれて、結局何もさせてもらえないまま判定負けでした。
Haiがこういう戦い方をしてくると想定できなかった僕の責任です。
Tuanにはほんと申し訳ない。
ちょっと悔しいですね。
う〜ん。
真ん中に立たせてあげたかった···
勝者がもらう金メダル
敗者がもらう銀メダル。
この差は果てしないですよね。
ただ、Tuanのこの1年間の努力は成長としてしっかりボクシングに現れています。
気持ちで負けず、諦めず何とか打開しようと前にでる。なかなか簡単なことではないですよ。
少し休んでまた頑張りましょう!
今回の大会はジムの会員さんも気にかけてくれてる方が多く、何人かは応援にも来てくれました!
心強かったです!本当にありがとうございました。
今回は結果を出すことができませんでしたが、彼には大舞台の話もいくつか浮上しています。
今後とも全力の彼をぜひ支えていただけたらなと思います!
最後の最後に夢を掴む、そんな彼の想いを信じ続けましょう!













