夕方、近くの商店街で夕飯の買い物をしていると電話がかかってきました。

 

「ハイツ出入り通路の電線に大きなテントが引っ掛かっています!どうしましょうか?」

 

このハイツは分譲住宅で他のお部屋の所有者さんからの電話でした。

 

「電線にテントが引っ掛かっている?」

事情がうまく呑み込めなかったので急ぎ駆けつけてみると

こんな事態になっていました煽り煽り煽り煽り

 

 

テントの下は通路です。

ハイツに出入りするにはこの下を通るしかありません。

万一通行人にぶつかるとと大けがをするかもしれません。

電線が切れてショートすると停電はもちろん

火災が発生する可能性もあるでしょう。

 

そこでまずハイツの住人に

テントが電線に引っ掛かっているので十分に注意して通行するようにと伝えた上で

関西電力と警察に連絡しました。

 

ほどなくお巡りさんが一人来てくれたのですが

このお巡りさんが「グッドジョブ」を連発してくれたのです。

 

電話でのやり取りで関西電力さんは

「受け取った画像ではハイツへの引き込みの電線なので関西電力の所有ではなくハイツの所有電線です。だから関西電力としては撤去することはできない。」

というのですキョロキョロもやもやもやもやもやもやもやもや

ではこのテントどうすればいいのでしょうか?

日曜日の夕方です。業者が見つかるまで放置でしょうか?

途方に暮れかけているとお巡りさんが電話を替わってくれて

「関電さんとハイツの境界はどこですか?

 街灯ですね。

 街灯を挟んで関電さん側にもテントの足が1本引っ掛かっていますよ。」

と言ってくれたのです。

そのお巡りさんの一言で関電さんが撤去に応じてくれました。

 

画像では分かりにくいですが確かに足一本掛かっています↓

 

 

次の問題は「このテントが誰のものなのか?」です。

撤去の作業車が到着するまでの間

お巡りさんは近所に聞き込みをしてくれました。

 

一番可能性が高いと思われたお隣さんは完全否定、

ご近所も不在又は否定で所有者はわかりません。

 

「果たしてどこから飛んできたのだろうか?」

所有者が分からないと撤去費用の負担問題が生じるのです。

このままではハイツの管理組合が立て替えて

所有者を探し出して損害賠償として請求するという流れになります。

これは大変な労力になるでしょう。

 

お巡りさんに

「被害届は出すことができますか?」

と尋ねると

「これは民事になるので被害届という手続きはありません。警察ではこのようなことがあったと記録を残すのみです。」

との事えーもやもやもやもやもやもやもやもや

 

そうしているうちに作業車が到着し撤去作業を開始しました。

すっかり日が沈み暗くなりました照れ作業員さんたちが頼もしい!

 

 

ここから更にお巡りさんが活躍します。

 

関西電力の方とお話しして

「竜巻注意報がでていたので天災として費用は関電さん持ち」

という結論に

さらに

「テントは拾得物として警察で預かります」

と言っていただきました。

 

なんて素晴らしい解決ウインク

 

お巡りさん、たいへんお世話になりました。

この場を借りて改めて御礼を申し上げます。

人情に触れてほっこりとしてしまいました。

そしてけが人や停電などの被害がなくて本当に良かったです。