JR西日本が人によるサービスの縮小を相次いで打ち出しています。
具体的にはこんな感じです。
☆ 有人対応のみどりの窓口の縮小
2020年には約340駅にあったみどりの窓口は
2030年には約100駅に縮小する方針のようです。
みどりの窓口は数年後には大阪駅などの主要駅にしかない
特別な存在になりそうです。
☆ 特急電車のワンマン運転化
特急「南紀」がワンマン化されています。
南紀は名古屋から和歌山県の紀伊勝浦駅を結ぶ特急列車ですが
JR西日本の管轄となる新宮-紀伊勝浦間をワンマンで運転になっているそうです。
乗車人数の少ない在来線でワンマン運転が進んでることは聞いていましたが
まさか特急列車までワンマン運転にするとは!
JR西日本のワンマン運転化に聖域はないという決意を感じてしまいます。
今後在来線はもちろん地方路線の特急にもワンマン運転化は進むのでしょうね。
☆ 無人駅化の推進
日経新聞より
「北陸新幹線の主要駅以外で切符販売の有人窓口を廃止し、約8割を無人駅にする」
北陸地区は2030年までに8割の駅が無人駅になるそうです。
北陸新幹線延伸という華やかなニュースの裏でしっかり無人化を進めています。
地方路線での駅無人化は加速しそうです。
労働人口の減少、賃金の上昇、インフレ、国内人口(マーケット)の減少
という環境下で鉄道のネットワークを維持するには
「人の省力化を進める以外有効な解決策はない」
ということでしょう。
JR西日本の事例はすべての産業・企業に共通の課題です。
「人によるサービスは贅沢(高額)になる」
ということを示唆しているように思います。
更に進めて考えると
「無人化を進める企業・技術・サービスは成長産業」
という事なのだろうと思います。