日経平均は続落、史上最高値を目前として足踏みです。

「ツンデレ」でしょうか(笑)

 

報道番組を見ていると

「景気は良くないのに株価だけが上がっている」

と違和感を強調するコメントを見聞きします。

 

景気が悪い根拠として取り上げられるのがGDPです。

2024年10-12月の一次速報値は実質で▲0.1%とマイナスです。

確かに足元の景気は良いとは言えません。

物価が上がって生活の厳しさが増しているのを

表している数字と言っていいでしょう。

 

しかし名目値で見ると景色は変わります。

名目値は0.3%のプラス、年率換算では1.2%成長となっています。

 

 

2023年通年での成長率は

実質で1.9%成長、名目ではなんと5.7%も成長しています。

景気はとても良いのです。

 

 

物価が上昇しているので生活は厳しい、

だから物価を考慮した実質値の方が肌感覚としては合っています。

しかし株価は物価変動を考慮しない名目値です。

企業の売上や利益も名目値です。

値上げをすれば企業の売上や利益は上振れします。

株価は企業の利益に収れんするので上昇しているのです。

 

つまり株価の先行きを予測するにあたり

インフレ経済では「経済指標は名目値を見なければならない。」

という事です。

 

しかし大抵のマスコミの報道はこの事を理解していないので

デフレ時代には意味のあった実質値を惰性でそのまま報道してるのでしょう。

 

まあ、一般紙や一般のニュースならまだわからないでもないのですが

日経新聞やテレビ東京系の経済ニュースもそうなので

「なんだかなー」

と思っています。