来年度名目GDPが600兆円の大台を超える見通しであることが発表になりました。名目GDPの成長率は+3%、615兆円になるそうです。2023年の成長率見通しは+5.6%と33年ぶりの高成長を見込んでいますが、2024年度も引き続き高成長を維持することになりそうです。
注目すべきは日本の成長率が主要国と肩を並べる水準になってきていることです。デフレ経済で過去30年ずっと主要国に劣後していた経済成長率がようやく追いついてきました。これは素晴らしいことでもっと注目されても良いと思っています。インフレのマイナス面ばかりが強調されていますが経済成長が進めばその果実は所得増として日本に恩恵をもたらすはずです。
事実、日本の株価が堅調なのはこの経済成長を反映しているからだと思います。政府の予想通りに2024年も成長が続くなら株価も期待ができるのではないでしょうか。
GDPの報道では実質値が中心ですが、インフレ経済下では投資家は名目に注目した方が良いと私は思っています。理由は企業業績、株価、地価、不動産価格などの金額は全て名目だからです。実質でのみ見ていると投資機会を逃すと思います。