久方ぶりの車地蔵堂御開帳(2020.7.24) | 寒川町観光協会ブログ

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毎月24日はお地蔵様の縁日。
2年前まで、

寒川町は一之宮の車地蔵も、

お堂を開き、厨子の戸を開け、御開帳されておりました。

 

 



毎月の24日以外にも、

1月16日・8月16日に御開帳があり、

この日は「十王図」の掛け軸を御堂内にかけるのだそうです。



「十王図」とは、地獄で亡者を裁く10人の王とその化身である仏を、その下部に地獄の苦相を描いたものです。十王は初七日から三回忌までの10回の忌日にそれぞれあてられています。
車地蔵堂に掛けられる「十王図」は、田端 生往寺が所蔵する、江戸時代終わりに描かれたものです。(寒川町史11より)

今回の御開帳にご尽力くださった本郷さんのお話では、

子どもの頃はよくこの「十王図」を見せられて、

描かれている地獄の様相に恐れおののきながらも、

なぜか見入ってしまったそうです。

 



しかし、長い年月続いてきた「講」も、高齢化や地域社会の変化から、その機能をお寺(田端 生往寺)にお返しして、約2年。


2体のお前立の石のお地蔵様に守られながら、車地蔵は厨子の中でひっそりと一之宮の地を見守られていました。


約350年前から




約300年前から


 

そして、タウンニュースさんの取材希望をきっかけに、元講の本郷さんご夫妻がご尽力くださり、7月24日に久方ぶりの御開帳となりました。

タウンニュースの取材が入りました。



お堂内部は掃き清められ、

たくさんのお花と、

ご家庭で収穫した新鮮なお野菜が、供えられています。

 



近所の方や、お子さんお孫さんたちが集まってみえて、

賑やかで和やかな御開帳となりました。

 


「三界は輪廻の如し」というご詠歌のとおり、
過去・現在・未来へと続く幸せが、
お地蔵さまにいつも見守られている…
そんなことを実感できるひとときでした。

お車(荷車)に乗り、

口をほころばせて

お笑いになっているお顔が

いつまでも忘れられません。

 


また、いつか、御開帳されますように。
地域の方々にやさしいお顔を見せてくださいますように。

 





◆紙芝居風動画「さむかわむかしばなしー車地蔵ー」◆

 

 




◆車地蔵◆

 

 




◆生往寺◆