映画「ICHI」・・・微妙な、微妙な座頭市
「座頭市」の大胆なリメイクと評判の、綾瀬はるか主演「ICHI」に行ってまいりました。
<注意>以下、ネタばれ且つ批判的なコメントです。
競演は大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、柄本明、竹内力。なかなか渋くていい感じですね。
映画は冒頭から予告編でおなじみのセリフが聞けるわ、映像はスタイリッシュだわで結構わくわくと期待させる感じ。どこかから、物語がドライブして面白くなるのだろう。そう思いながら辛抱することしばし。しかし、しかしながら、結局最後の最後まで物語やキャラクターが踊らず、平坦で凡庸なエピソードの上で華麗な殺陣と役者陣の頑張りが空回りするのみ。。。もうちょっとの工夫で面白い映画になりそうなんだけど。微妙、本当に微妙なとこですが、残念ながらあまりオススメできない映画となっています。映画って難しいね、ホント。
ICHI(綾瀬はるか)と父とのエピソードが薄っぺらかったり、中村獅童演じる悪役と父との過去の因縁も因縁と呼べない程度、しかも仮面が思わせぶりなだけだったり、悪党の根城の牢屋に監禁されているICHIを魔法のように簡単に救出しちゃったり、個々の場面の希薄さを挙げていくとキリがない。多分、テレビサイズの物語ならそれくらいでちょうどいいのでしょうが、劇場に持ち込むとちょっとツライっす。「海猿」や「ナースのお仕事」など破綻した物語で号泣する観客も、この日の劇場では誰一人鼻をすする人もなく、淡々と席を立って帰っていくばかりでした。
