ロシア版マトリックス?「ナイト・ウォッチ」 | In Hamony Today サムイを夢見る日々

ロシア版マトリックス?「ナイト・ウォッチ」

東京ファンタスティック映画祭で上映されて話題になっていたロシア版の「マトリックス」と称された映画、「ナイト・ウォッチ」 を観てきました。

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■ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR


2004年のアカデミー賞(R)外国語映画部門にノミネート。ロシアのタランティーノ/ロシア版の「マトリックス」などという前評判を聞き、さらにロシア映画興行史上、自国映画としは過去最高の8倍の売り上げを記録した・・・といった話を聞いたからには、映画ファンとしては観にいかないわけには行きません。風邪で体調が悪い中、映画の日の新宿歌舞伎町で鑑賞してまいりました。 劇場内はほぼ満員。映画の日とはいえ、あまり観た事のないロシア映画に対する期待感が充満しているような館内の雰囲気です。


 舞台はモスクワ。 古より続く「光の勢力」と「闇の勢力」による闘いが、現代のモスクワでも繰り広げられている。 「ナイト・ウォッチ」とは、「闇の勢力」が夜闇の中で働く悪事を監視する「光の勢力」。 本作では、その「ナイト・ウォッチ」側から善悪の闘いや、普通の人間が「異種」へと目覚めていく 過程など含め、光と闇の最終戦争へ突入していく様子を描いている。


物語をこう書くと、なんだかありがちな宗教観であったり、最近でも「コンスタンティン」なんて作品もあったなあ、と思う方がいるかもしれません。ヴァンパイアや熊男、虎女なども登場するので一層既視感を覚えます。 但しこの作品の特徴は、凡庸な設定にあるのではなく、それを具現化した映像やアクション、こだわりのディテールにあるといった印象です。アクション場面やカースタントの見せ方など、ハリウッドっぽさをベースにしながら妙な新鮮味を感じる部分が多いのです。かなり低予算だそうですが、そういったチープさを感じさせない上手さ。映画字幕の表示にもセンスやこだわりを感じます。ストーリーはやや整理されておらず、分かりにくい部分もあるのですが、どこに着地するのかなかなか想像出来ないことが効果的なのかもしれません(特に観終わったあとに考えると)。結構長かったのですが、飽きる場面もなく、観て良かった作品です。 続編「デイ・ウォッチ」と完結編も用意されているようです。従来のハリウッド的演出の映画に飽きている方には、オススメです。