槇原敬之celebration heartbeat2005 | In Hamony Today サムイを夢見る日々

槇原敬之celebration heartbeat2005

槇原敬之celebration heartbeat2005


デビュー15周年を迎えた槙原敬之が昨年実験的に行い大好評だったオーケストラとのコラボレーションを更に進化させた形で実現。全国8公演のツアーを実施。最終日の日本武道館公演11/11はWOWOWでの生中継も決定!


9月には洋邦の名曲をカバーしたアルバム『Listen To The Music2』をリリース。オフコース、宇多田ヒカル、尾崎豊、エルトン・ジョン、シンディ・ローパーなど節操がないくらいさまざまな楽曲を取り上げて熱唱。メロディの持つ良さと槙原敬之本人のボーカリストとしての魅力を再認識させる。


ライブは18:30という平日にしてはかなり早い時間帯からのスタート。それもそのはず、途中15分の休憩を挟みながら二部構成で21:40までの長丁場のステージ。前半はシンフォニックなアレンジで過去のヒット曲中心の構成。二胡やスパニッシュ調など、インターナショナルなアレンジとオケの調和が不思議でよい感じ。後半はバンドスタイルに弦楽器やコーラスが被さるパターンを披露。フリーソウルっぽいアレンジでストリングスをアレンジしたり、逆にクラシックそのものの演奏を曲間に挟み込んだり、とにかくオーケストラで出来ることをいろいろ遣りこんでいる・・・音を楽しむ、というミュージシャン本来の姿が伝わってくる。


正直ライブを観ようと思ったのも、自分が通うタイ語学校の校長が槙原敬之と共演(?)したことで久々に彼の存在を認識した、という程度のきっかけ。予習もせず、ヒット曲(しかも昔の)くらいの知識しか持たずに会場に行ったのだった。しかし15年も第一線で活躍しているアーティストというのは、やはり只者ではない!構成、唄、間、演出、すべてが磨かれており、一見の客も決して飽きさせない力を持っている・・・知っている曲は5曲程度。それでもお腹いっぱいの満足度がある。彼の書く詞は日常の情景を綴ったものが多く、そしてオケがバックのせいか言葉も極めて聞き取りやすく、知らない唄の詞曲をじっくり楽しむだけでも感情が揺れ動かされていった。


挫折を味わい、性的嗜好でも揶揄され、それでもカムバックを果たしてきた槙原敬之。ヒネリのないストレートな表現の裏に、どんな葛藤や歪みがあるのか。全く感じさせないものの、単純な耳障りのいいポップスに収まらないのは、それでもやはり彼の本質のせいなのか?(深読み?)


ツアータイトルの意味合いは、テレビで「セレブ」と連呼されているのを聞いて辞書を調べ、「なんか違うよなあ」と思いながら行き当たったのが「セレブレイション」だったとか。「今日生きていることを喜びたい」だから「ハートビート」も副題にくっついてる。まぁ、確かにクサイんだけど(^^;)、裏に歪みもねじれもある(だろう)彼から発信される言葉だからか、結構素直に受け取れるのが不思議。

客層はカップル・女性同士など、M1F1(20から34)あたり中心。みんな素直そうなよい人そうな表情をしている。ハッピーなコンサートの後って、大体みんなそんな顔になるんだけど。よい雰囲気の九段下近辺。いい夜、夢見ごこち。