スカーレット・レター ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ(イ・ウンジュ遺作) | In Hamony Today サムイを夢見る日々

スカーレット・レター ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ(イ・ウンジュ遺作)

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スカーレット・レター ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ(イ・ウンジュ遺作)


韓国の美人女優イ・ウンジュの遺作となったことで知られる本作品。
ラブシーンが原因だの、その割には駄作だったせいだなど、色々な醜聞が
取りざたされていました、確か。

うーん、確かにラブシーンは濃厚な味だけど、格別みだらでもなく、
話の展開上は「あり」なレベルだったかと思います。
かなり血生臭い場面も続いたので、自殺したという事実を知ったあとで
観ると、むしろそっちの方が原因ではないかと邪推してしまいます。


そんな余計な情報はさておいて、映画自体のお話を・・・

物語は(悪い意味での)男臭さ満載の刑事を中心に、彼の公私両方で起こる事件を
並列しながら描いた作品です。
(公→刑事として殺人事件追求、私→妻、その友人でもある愛人との三角関係)


とある写真館で起こった殺人事件で、容疑者の一人である妻を追いかけながら、
不思議な存在感に翻弄され、なかなか真実に到達できない刑事の苛立ち。

そして、妊娠している妻を裏切ってジャズシンガーの女性と不倫を重ねていくうちに、
同時期に妊娠をしてしまう愛人。
友人同士でもある妻、愛人と一人の男の微妙で不思議な緊張関係。

その二つの事件は、それぞれ謎かけをしながら、種明かしをせずにラスト近くまで
描かれていきます。
徐々に明らかになる事件の詳細と、破綻に向かい始める不倫関係。
物語の絡み合い具合はなかなか見応えあります。


ちょっとエログロが行き過ぎている感もありますが、不思議なトーンを持っていて、
僕自身は最後の方まで興味深く画面に釘付けになっていました。

が、終映後前を歩いていた韓国映画好きのお姉ちゃんたちは
「意味ワカンネー!」
と叫んでいましたので、韓国映画的ではないのかもしれません。


しかしこの日は平日のレイトショー、終了が23:30の回とあって、結構濃い目の
客層にびっくりしました。
明らかに韓国映画ファンな人、整理番号順の入場なのに、入り口の縄に
へばりついて、絶対に一番目に入ろうとするおばちゃんズ、どうやら
ハングル語を習っているらしい三人組の女性、オタクっぽい男性・・・
まぁ、世間的にはマイナーな映画ですからね。


イ・ウンジュがブルーノート・ソウル(ホントにあるの?)で唄う場面なんかは
結構好きです。
「バンジージャンプする」での彼女には魅力を感じませんでしたが、
今作を観ちゃうと、本当にもったいないというか・・・残念です。